<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:61
プロフィール:反面教師で学ぶことが多い日々です。
私(61歳)は学校で「ソルフェージュ」という科目を教えています。
ソルフェージュとは、音を書き取ったり、歌ったり、楽曲の分析をしたり、作曲家の背景を学んだりなど、音楽の基礎となる授業です。
2歳児~中学生の音楽教室では、担任と副担任の2人体制で教えています。
今年、私は小学校5年生のクラスの副担任を務めているのですが、このクラスの担任の女性に辟易しています。
この先生は言葉遣いや態度などが悪く、もし私が保護者だったら、自分の子どもはこの先生に絶対に教えてほしくない...と思うのです。
彼女は、自分の感情を思うままに機関銃のような早口でまくしたてます。
聞いている方が圧倒されてしまうようなマシンガントークです。
一方的に話をしたと思ったら、グランドピアノの蓋を全開にしてガンガンにピアノを弾きます。
グランドピアノには、蓋を支える長短の棒がついており、そこで音量の調整をします。
歌やヴァイオリン、フルートなどの伴奏するときは、小さく開けるために短い棒を、広いホールやオーケストラとの演奏、ピアノのソロの演奏のときには、長い棒を使って大きく蓋を全開にします。
学校の教室の大きさでピアノの蓋を全開にするとかなりの音量となってしまうため、教室では全部蓋を閉めた方がいいのに、なぜ全開にこだわるのか...わけが分かりません。
ピアノの音で子どもたちが歌う声がかき消されてしまう中、彼女は大音量のピアノとトークでまくしたてるのです。
毎月1回、保護者参観の授業があるのですが、そんなときも彼女はこの調子です。
態度はよりひどく、保護者を前にしての緊張感など微塵もありません。
「え~! そんなことも知らないの~、信じられな~い」
そう言って子どもを蔑んだかと思えば...。
「私、ピアノの〇〇先生と、LINEがつながっているんだけど。言っちゃおうかな」
なんて、子どもたちが習っているピアノの先生の名前まで出して、脅しめいた言い方をします。
そんな高圧的な授業なので、保護者への配慮などあるわけもなく、常にマイペースです。
「やばい、やばい、音が出ない」
「やばい、どこに曲があった?」
試聴したい楽曲がうまくBluetoothにつながらなかったり、スマホから曲を見つけられなかったりしたときも、思いっきり声に出します。
その焦りは滑稽なほどで、保護者たちはただ苦笑するしかない状態です。
最近の授業では、こんなことがありました。
「この曲にagitato(アジタート)って書いてあるけど、これは何ていう意味?」
誰も分からずシーン...。
「誰も知らないの~。あきれる~。『激しく!!』ってことよ!」と言って、おもむろに全開のグランドピアノを弾き始めました。
ただでさえ大音量のピアノをさらに激しく引いた彼女の音は、もうひどいものでした。
子どもたちだけでなく、ついに保護者も耳を両手で覆ってしまいました。
今は反面教師にする日々です。
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