<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:42
プロフィール:私(42歳)、夫(53歳)、小学5年生息子の3人暮らし。共働き家庭です。
私(42歳)には今年で26歳になる甥・A君がいます。
義兄のところにいる3兄弟の長男です。
私は結婚して今年で15年になりますが、A君と最初に会ったのは、まだA君が小学生の頃でした。
3兄弟の中でも一番寡黙でしたが、私にはなぜか懐いてくれました。
私と夫(現在53歳)は一回り年齢が離れているので、結婚当時の私はまだ20代後半。
そのため、A君は叔母の私を「かなり歳の離れたお姉さん」のように慕ってくれました。
A君が高校受験、大学受験、大学に入学して就活と成長するにつれ、私への相談も増えていきました。
両親でなく、叔母という距離が付き合いやすかったのでしょう。
就活の時には頻繁に連絡がきました。
寡黙なA君はなかなか内定をもらえず、会社からいわゆる「お祈りメール」が届くたびに気落ちしていました。
その後、どうしても出版関係の会社に就職したかったA君は、第一希望ではなかったものの、出版関係の会社に就職が決まり、本当に喜んでいました。
A君は実家から1時間ほどのところに、人生で初めての一人暮らしを始めました。
出版関係ということで、徹夜に近い勤務もあるそうです。
私は、もともとA君は朝が弱く、虚弱な体質でもあるため心配していました。
でも、A君からは「昼夜の時間の感覚がなくなる業界ですが、大好きな本と関わる仕事ができて、何とかやっています!」と連絡がくるので、私は遠くから応援していました。
ところが、就職して1年ほど経った頃です。
「疲れた。仕事が多すぎる。終わらない」
「朝起きられない。会社に行きたくない」
そんな内容のメールが来るようになりました。
もともと出版業界は不況だったそうですが、コロナによりさらに不況になり、A君は会社の関連会社に突然出向を命じられたのです。
寡黙で接客が苦手なのに、ほとんど営業に近い仕事をさせられ、精神的にどんどん参っていったA君。
そして昨年(2021年)の春頃、ある日の朝に突然出社できなくなりました。
何日も出勤できない様子を見かねて、A君の上司が義兄(A君の父親)に連絡し、A君は休職して実家に帰省することになりました。
結局、会社は辞めて、今ではほとんど引きこもりの状態です。
今年(2023年)のお盆、我が家は義実家に帰省したので、他の甥たち(A君の弟2人)とは会えたのですが、A君とは会えませんでした。
以前は我が家に遊びにきたり、寡黙ながらも我が家の息子(現在小学5年)をかわいがったりしてくれただけに、本当にA君が心配です。
まだ20代と若いので、とにかく今は無理はせず療養してほしいと、A君の回復を願うばかりです。
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