<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴち
性別:男性
年齢:52
プロフィール:なんと言おうとも、ダメなものはダメだと思う52歳です。
11年ほど前の話です。
私(当時41歳)が勤めていたお店で一緒に働いていた同僚のTさん(当時39歳)は、なかなかのイケメンでした。
日頃からジム通いをして鍛えており、いわゆる細マッチョ。
4人の子どものパパでもあり、とても子煩悩で女性スタッフからの人気も高く、男性の私から見ても「かっこいいなぁ」と納得できるほどでした。
大人気だったTさんですが、実は大の女性好きで、あちこちに彼女を作りまくっていた不倫男でした。
お店のスタッフの中にも相手がいるようで、職歴の長いスタッフたちからの信用は最低...ただ、誰も不倫の現場を見たことはないのです。
結局は「あくまで噂」にすぎませんでした。
そんなある日、鬼のような形相で店内に入ってくる30代半ばの女性がいました。
その方は一目散にレジに入っていた女性社員(37歳)のもとへ向かい「人の旦那に手ぇだしてんじゃねぇ!」と怒鳴りつけました。
そのとき、誰よりも慌てたのがTさんです。
それもそのはず、怒鳴り込んできた女性はTさんの奥さんでした。
「店内にいる」と噂になっていたTさんの不倫相手は、実はこのレジの女性社員でした。
聞いた話によると、Tさんと女性社員はしばらく前から関係を持っていたそうです。
それを怪しんだTさんの奥さんは、友人たちの協力を得て情報を収集し、証拠を揃えて乗り込んできたのでした。
実はその女性社員も結婚しているのでW不倫です。
ドラマみたいだ...と無関係の私はそんなことを考えていました。
その後、Tさんと女性社員は「次はないぞ」と社長にしっかりと釘を刺され、別の支店へ異動になりました。
後になって聞いたところ、どちらの家庭も離婚には至らなかったと聞きました。
Tさんはそれ以降、奥さんに頭が上がらなくなったのは言うまでもありません。
以降、しばらくTさんの女性絡みの噂を聞かなくなり、改心したかと思っていましたが、ほとぼりが冷めたと思ったのか、また不倫の噂を耳にしました。
奥さんが乗り込んでくるような事態になってはいけないと思い、私は「なんか変な噂が出てるようだけど大丈夫だよね?」と確認すると、Tさんからとんでもない答えが返ってきました。
「不倫はダメって言うけど、本気にならなければいいんですよ。僕は本気じゃなくて病気なんで」
Tさんの答えに絶句してしまった私。
「女癖の悪さは治らない」と聞いたことはありますが、あながち嘘ではないかもと思ってしまうのでした。
そして、Tさんの病気を知らない、新しく入った女性スタッフさんたちが嫌な思いをしなければいいなぁと切に願うのでした。
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