<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女性
年齢:53
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる53歳の自営業。
私は両親が始めた建設業を引き継いでやっています。
3年半ほど前になりますが、従業員が辞めてしまい、いろいろと悩んだ結果、作業のほとんどは外注で対応することにしました。
その翌年の夏、近所のお宅に工事を依頼されました。
そのお宅も建設業を営んでいましたが、十数年前に社長だった旦那さんが亡くなってしまったのを機に廃業して、今はおばさんが一人で暮らしています。
亡くなった旦那さんとおばさんはうちの両親とも仲が良く、私も子どもの頃からお世話になっていて親近感を持っていました。
しかし、依頼された作業のために外注さんと一緒に伺ったとき、こんなことがあったのです。
作業を手伝いながらおばさんと立ち話をしていると「お兄さんに早期退職してもらって作業してもらえば?」と言われました。
私の二つ年上の兄は勤め人ですが、仕事に必要な資格は持っています。
しかし、持っているとは言ってもペーパーで、一度も作業現場に立ったことがありません。
理屈は知っていても、現場で仕事ができるわけがないのです。
何を言っているのだろう、と思いながらも一応お客様ですので笑いながら曖昧な返事をして流したのですが、おばさんは何度も繰り返します。
さすがに困ってしまい「ん~本人にそんな気持ちはないと思いますけどね」と逃げてみたのですが、おばさんは「頼んでみなよ」とサッパリしたもの。
本気でアドバイスしていたつもりなのかとビックリです。
仕方がなく「そうですねぇ」と答えておきました。
肯定よりの返事でやっと満足した感じのおばさんでしたが、兄の気持ちとか仕事のこととかどう考えているのか疑問が浮かんできます。
どちらがいい職業とは言えませんが、兄なりに家業を継がないと決めて選んだ仕事です。
その辺りはおばさんも知っているのに「従業員がいなくて困っているから辞めてこっちに来て」といまさら頼めと?
定年までそう遠くはない年齢の兄にお願いするのはちょっとおかしいでしょ?
ちなみに、遅まきながら私も資格試験を受けて、そのときには一次試験をパスしていたので、そのことを伝えようかと考えました。
でも、まだ資格を持っていないのは事実で、どうせ反論されるのがオチです。
なんとか資格や兄の話からは話題をそらして笑ってやり過ごしたものの、心の中ではへこんでしまいました。
つまり私は信用されていないのですよね。
私を応援するよりも素人でも資格を持っている兄がいいと思っているようです。
おばさんの言葉が忘れられず、それ以降は苦手な人になってしまいました。
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