<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ミリー
性別:女性
年齢:49
プロフィール:友達に孫が生まれたので抱かせてもらったらすごく癒されました。やっぱり赤ちゃんはかわいい!
19年前にハネムーンでフランスへ行ったときの話です。
当時の私はフランス、とくにパリへのあこがれが強く、新婚旅行はパリ一択! という感じでした。
夫も大学時代にフランス語を第二外国語で選択していたため、旅行で使うくらいの日常会話は話せました。
観光や買い物はもちろんのこと、食事もすごく楽しみにしていました。
フランスかぶれしていた私は、ガイドブックに載っているカフェではなく「現地の人がたくさんいるようなカフェに行きたい!」と夫に頼みました。
そして、観光地からは外れた場所に連れて行ってもらい、ちょっと寂れた雰囲気ですが、地元のフランス人で賑わっているこじんまりしたカフェに入りました。
お目当てはクレープです。
「クレープにはやっぱり生クリームでしょ」と思ったのですが、メニュー表には載っていません。
夫に店員さん(フランス人男性、50代くらい)を呼んでもらい「生クリームのトッピングはできますか?」と聞いてもらったら、ちょっと怪訝な顔をしながら「はい」と言われました。
「ただし生クリームだけ別料金になります」と言われましたが、お願いすることにしました。
さすが本場だけあってクレープの味は絶品でした。
しかし、会計のときに驚愕の数字が...。
ほかのクレープ(チョコやバターなど)は4ユーロとか5ユーロ程度だったのに、生クリーム代として5ユーロ(生地代)のほかに10ユーロも加算されていたのです!
10ユーロといえば当時1300円くらいだったでしょうか。
ほんのちょっとの生クリームに1000円超えなんて!
何かのミスだと思い、先ほどの店員さんを呼んで「これ間違いですよね?」と夫がフランス語で聞きました。
怒ったような顔をされたので、今度は英語で「これ正しい値段ですか?」と丁寧に聞きました。
すると、その店員さんはいきなり顔を真っ赤にして怒鳴り「最初から払う気がないのに頼んだのか⁉ 泥棒め」とフランス語で罵り、手で犬を追い払うようにシッシというしぐさをしました。
夫もその言動に怒り、10ユーロ札を2枚、投げるように置いて席を立ちました。
たしかに、オーダーするときにきちんと「いくらですか?」と確認しなかった私たちにも非があると思いますが、あの怒り方には私も夫もショックでした。
大人になってからあれほど他人から怒鳴られたことはありません。
でも、国が違えば文化も違うのですよね。
少なくとも、フランスではお客様は神様というのは通用しないことは体感しました。
夫はこの事件以来、フランスという言葉が出ると「あのクレープ! あの店員めー!」とまだ言っています。
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