「わたしのかわいい、おとうと」その言葉に泣いた...障がいを持つ女性と息子の優しい交流

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫(53歳)、小学5年生息子の3人暮らし。共働き家庭です。

「わたしのかわいい、おとうと」その言葉に泣いた...障がいを持つ女性と息子の優しい交流 3.jpg

我が家は、お盆は飛行機で遠方の義実家に帰省します。

そのときに義母の妹(夫の叔母)夫婦(叔母は81歳、叔父は88歳)宅にも毎回、数日滞在します。

叔母夫婦が住んでいるマンションには、知的障害の女性Bさん(40代女性)とBさんのお母さんが2人暮らしをしています。

Bさんは毎年、私の息子(小学5年生)が滞在するのを楽しみにしてくれています。

叔母夫婦のマンションの近くには広い公園があり、花火が許可されていました。

我が家付近の公園は花火禁止の公園ばかりなので、毎年Bさん親子と叔母たちと花火をするのが恒例行事です。

息子はもちろん、Bさんも楽しみにしていて、お母さんと花火を買って待っていてくれます。

2022年の花火はコロナ対策のためマスクをして、Bさん親子、我が家(私、夫、息子)、義叔母で楽しみました。

小さい打ち上げ花火もあり、皆が本当に楽しそうでした。

近所の方も「夏に花火はいいね〜」と微笑んで声をかけてくれて、コロナを忘れそうなほどのどかな時間でした。

ただ、我が家が帰る前日に、Bさんは寂しさのあまり泣きじゃくってしまいます。

感情をうまくコントロールするのが難しいBさん。

彼女の寂しさが伝わってきて、息子も半泣きになります。

帰り際、息子はBさんから手紙をもらいました。

そして、息子は私に「お母さんもBさんの手紙見て、泣けちゃうよ」と手紙を見せてくれたのですが...。

Bさんは漢字は書けません。

その代わり、ひらがなで便箋いっぱいに思いが綴られていました。

息子が来ることを楽しみにしていたこと、職場で人と話すのが苦手だけど頑張っていること...。

最後に「〇〇(息子)は、わたしの、かわいい、かわいい、おとうと。〇〇とはなび、たのしい。でも、かえるの、さみしい。がまんがまん。でも、ないちゃう」と書いてあったのです。

手紙は何度も鉛筆で書いては消したあとがありました。

Bさんの純粋で優しさにあふれた手紙を見た私も泣いてしまいました。

息子は小学5年生になり、Bさんに知的障害があることが分かるようになって、以前よりもBさんに優しく接しています。

その姿を見て胸がいっぱいになりました。

来年はマスクなしで、Bさんと花火ができるように心から願っています。

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