<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北の会社員で妻と二人暮らし。子どもはいません。
私の友人(48歳)の話です。
彼は10年ほど前に離婚しています。
原因は友人の妻による、一人息子に対するネグレクトでした。
別れた妻は有名大学卒で上昇志向が強く、子どもより自分の夢や仕事が大事な人。
子育てには関心がなく、ほとんど面倒を見ていませんでした。
友人は海外勤務が多く、帰って来るのは年に数日なので、ネグレクトになかなか気が付くことができなかったそうです。
気が付いたときには、息子はすっかりやせ細り、学校にも通えない状態でした。
離婚後、息子(当時8歳)を連れて実家で母親(70代)と生活していましたが、友人はずっと海外勤務だったため、息子の面倒はほとんど母親一人で見ていました。
しかし、3年ほど前から母親が体調を崩し、子どもの面倒を見られなくなってきたのです。
そこで現在は、我が家を含めた複数の知人が協力して友人の息子の面倒を見て、彼は変わらず海外で暮らす日々を続けています。
息子は隣町の学校に通っているので、預かった家庭が毎日往復1時間の送り迎えをしなければなりません。
食事の世話も預かった家庭が面倒を見ています。
もちろん食費、交通費等は友人が負担していますが、一度預けられて海外に行ってしまうとなかなか連絡も取れません。
子どもの具合が悪くなってしまったときは本当に大変です。
唯一の救いは、息子がおとなしくて真面目で、素直な性格であること。
暴力的ですぐ暴れるような性格ではとても手に負えませんが、本当に良い子なので、どこの家庭に預けられてもかわいがられています。
高齢の母親と息子のためにも「転職を考えている」と本人は言っていますが、今の職場の居心地が良いのか、転職活動をする気配は見えません。
彼は今の会社に長く勤めており、海外では管理職。
勤務先では、300人以上いる工場のナンバー2を任されています。
身の回りの世話もメイドさんが全てやってくれるらしく、何不自由ない生活をしているようです。
そういう事情もあり、今の立場も生活も手放したくないようです。
最近は「母親や息子のために収入は減らせないので転職は難しいかな」と口にすることもあります。
息子がかわいくないのかと言えばそうでもないようで、日本にいるときは息子を遊びに連れて行き、コミュニケーションを図っているようです。
友人自身は「自分はしっかり子育てをしている」と思っているようで、たまに電話で話すとしきりにいいパパぶりをアピールしてきます。
はた目には、都合の良い時だけ父親ぶっているようにしか見えないのですが...。
ネグレクトの妻から息子を救い出すために離婚したのに、子育ては人任せで、今は彼がネグレクトをしているようなものです。
友人にも事情はあるのは理解していますが、彼の振る舞いを見ていて少し呆れてきました。
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