「練習したから大丈夫と思って子どもを作ったんやけど」 想像の斜め上を行くママ友の「子育て論」/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。

※登場人物はすべて仮名です

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「練習したから大丈夫と思って子どもを作ったんやけど」 想像の斜め上を行くママ友の「子育て論」/かづ pixta_76874957_S.jpg

かつてのママ友、宮田さんは私よりも10歳以上年上だったが、私にとても親近感を持って接してくれた。

子ども同士も同じ男の子、同じクラスでとても仲良くしていた。

彼女は時折子育ての苦労を口にして、「子育ては大変!」と悩みをよく話していた。

「私よりも年下なのに、子育てよく頑張ってるよね」と宮田さんは私をよく褒めてくれていたが、私にすれば宮田さんは人生経験では先輩だからと、大人としての考え方を参考にさせて頂いているので、お互い持ちつ持たれつだと思っていた。

ある日のこと、宮田さんはいつものように子育ての大変さを話し出した。

宮田さんの言う「大変」は、今までの人生自分中心で良かったものがすべて子ども中心にしなければならなくなったことと、子どもが予測不能な行動をするのに対応できないことに対するものが多かった。

予測不能な行動はどこの子も同じだと話したが、宮田さんは「それはかづさんが若いから対応できるのよ」と言った。

私自身は若かろうが歳を取っていようが、「初めての子育て」は皆一緒だと思っていたので、自分なりに工夫している部分を話すことも多かった。

けれども幼稚園のママたちとのランチ会の時もそうだが、私に比べてとにかく宮田さんは子どもにとても手をかけていて、そりゃあ大変でも仕方がないと、もっと手を抜いたほうがいいと何度も言った。

それでも彼女はそのたびに「子育てに手を抜くことは、いつ何時子どもを危険な目に遭わせるかもしれないから出来ない」と言う。

私自身子育てを頑張っていると思ってはいるが、当たり前だが手抜きをしたとしても子どもに危険が及ばないようには気を付けている。

宮田さんのように幼稚園で生活している子どもの時間に合わせて自分の生活するということは、私だけではなく一緒に聞いていたママ友たちを驚かせ、そして呆れさせてもいたので、何事も「やり過ぎ・行き過ぎ」は良くない。

「誰しも最初の子育ては初めてのことなんだから、そんなに気負わなくても」と言うと、宮田さんは「私、練習したんだけどねぇ」と言う。

へ? 練習?

「練習って? 誰かのお子さんを預かったりしたの?」

そう聞く私に宮田さんは話し出した。

「私、子育てに自信が無かったんよ。でもそうも言ってられなかったんで、まずは子育ての練習をすればいいと思ってん。」

うんうん、何事も練習や心構えは大事。

「だから、インコのヒナを飼ってん」

!!!小鳥のヒナとな??

「餌をふやかして夜中も何時間置きに起きて餌やりして、すぐ汚れるから綺麗にしたらなあかんし、めっちゃ大変やってん」

そ、それは大変やったやろう...。

「だから、ヒナをちゃんと育てられたから大丈夫やと思って子どもを作ったんやけど、人間の子どもはヒナとは全然違うかったわ...。もう子どもの方が大変で大変で!」

もう「そりゃそうやろう」の言葉しか思いつかなかったが、そんなことを言えるはずもなく。

宮田さんの話は色々と想像の斜め上を行くことばかりだったが、本人はいたって本気なので突っ込みどころが満載でもなかなか突っ込みにくかった。

けれども実際のところ、宮田さんの子どもは比較的大人しめで、うちの息子に比べたら全然育てやすく見えた。

息子も宮田さんの子と一緒に遊んでいると激しい遊び方もせずに穏やかで、むしろこっちとしてはありがたかったが、それでも見えないところで子育てが大変なのだろうと自分自身を納得させた。

その後も宮田さんの子育てに苦労しているお悩み話を聞くことがあったが、基本が「小鳥のヒナより大変」と言う基準が頭をよぎり、このおしゃべりな私が聞き役一辺倒になったのだった。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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