<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちーさん
性別:女性
年齢:64
プロフィール:一つ年下の夫と二人暮らし。会社員として仕事をしています。
62歳の夫は「外面の良い人」です。
妻である私以外の前ではかっこつけてばかり。
ある日夫が、仕事の関係で知り合った奥さんが手作りの漬け物を持ってきてくれたから、と自宅に持ち帰ってきました。
数日過ぎた頃、また同じ漬け物を持ってきました。
「またもらったの? 調子の良いこと言ったでしょ?」
すると、夫は自慢げに言います。
「こんな美味しい漬け物初めてだよ!と言った」
は...? 確かに美味しい漬け物でしたが、ほとんど私が食べたのに!
本当に調子の良い人なのだから...とまあ、いつもこんな感じの夫です。
実害があるわけではないので放っておいたのですが、先日ちょっと許せないことがありました。
1カ月ほど前、夫は身内の引っ越しを手伝うことになりました。
引っ越し業者にお願いしないということだったので、夫は友人に応援を依頼。
友人を誘ったのは理由がありました。
その友人は何年か前に事故に遭い、体に後遺症が残ってしまったので、仕事もアルバイトぐらいしかできません。
夫は「あいつも困っているからな」と、前もって手伝い賃として数万円(はっきりと金額は言わない)渡してから誘いました。
「普通、お金は終わってから渡すでしょ」と思ったのですが、それを言ったら怒り出しそうなのでガマン、ガマン。
しかし、引っ越し前日のことです。
確認のために夫が友人に電話をかけると「コロナになってしまい、入院しました」と...さすがに文句は言えません。
引っ越しは夫が汗だくになって頑張り、クタクタになって帰宅しました。
2~3日後、「コロナにかかった友人は大丈夫?」と夫に聞いたのですが、「まだ連絡が取れないよ」と言い、それ以上のことは聞くことができませんでした。
多分、友人に渡したお金はそのままになるのだと思います。
このようなエピソードが多いに夫に対して、私の友人は言います。
「それだけ優しい旦那さんならあなたも幸せね」
それに対して「う~ん、微妙」といつも曖昧に答える私。
遠い昔、つき合っていた頃は、私の誕生日には「おまえに似合いそうだったから」と言って、洋服やバッグを買ってくれました。
結婚してから何十年もたつと、何も買ってくれません。
あの頃の夫はどこに行ってしまったのでしょう。
結婚してからの私の誕生日プレゼントは、ホールケーキではなく、たった一切れの500円ぐらいのケーキのみ。
「どうせ食べ切れないし、デブになっちゃうよ!」
「そうかもしれないけれど、そういう問題?」
けんかをするわけではないのですが、毎年こんな会話をしています。
「あいつも困っているから」と友人には何万円か渡して、妻の私の誕生日には毎年500円ぐらいの一切れのケーキのみ。
外面の良い夫へのモヤモヤ感がなくなることはなさそうです。
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