<この体験記を書いた人>
ペンネーム:タヌ子
性別:女性
年齢:51
プロフィール:夫(仮名:マナブさん)と義母と完全同居で20年超。週3、4日勤務です。
「私はマナブちゃんのためだったらなんだってできる。自分のことなんて考えたことがない。すべてマナブちゃんのために生きてきた」
「マナブちゃんが子どもの頃は、自分のための時間なんて1分も使ったことがない。一日中、マナブちゃんのお世話と家事だけをして生活してきた」
「子どもがいる母親が仕事をするなんて考えられない。子どもってずっとついてあげなきゃいけないのに」
ずっと専業主婦で一人息子の夫(仮名:マナブ)を育ててきた義母の口癖です。
最初は耳を傾けていましたが、だんだんと疑問が湧いてきました。
義母は驚くほど大量の服や靴、ハンドバックを持っており、引っ越しのときには義母の持ち物だけで段ボール箱が数十箱にもなったのです。
「...ずいぶん、たくさんの服やかばんをお持ちですね」
気になって聞いてみたことがあるのですが...。
「これもこれもこれも全部デパートで買ったのよ。マナブちゃんがデパート屋上の遊園地が大好きだったから、マナブちゃんを遊ばせてあげるためだけにデパートに通っていたの」
「でも、デパートで何も買わないわけにいかないでしょう。少しは遊園地のついでにお買い物もしていたら、いつの間にか服もバッグもこんなに増えてしまって。マナブちゃんを遊ばせてあげるためにデパートに通った証拠かしら」
突っ込みどころは満載でしたが、あえて何も言わずにいると義母はますますヒートアップ!
「送り迎えや授業参観で上等の服を着ていないと、マナブちゃんに恥をかかせてしまうかもしれないでしょう。だから、日傘もハンドバックも服もたくさんそろえたのよ」
なかなか強烈な言い分だと思いましたが、本当のところはどうなのでしょうか。
そもそも夫はデパートが大嫌いです。
夫婦で出かけたときに、私が「デパートに寄りたい」と相談すると夫は不機嫌になります。
その理由を聞いてみました。
「子どもの頃は、お袋に無理やりデパートに付き合わされるのが何より苦痛だった。あとで屋上の遊園地に連れて行ってやるからと言われ、そのまま何時間も自分の服を選び続けているんだからたまらないよ」
そう話す夫は本当に嫌そうでした。
「婦人服売り場でずっと待たされていて、いたずらをしたり文句を言ったりしたらヒステリー...。お前のためにデパートに来てあげたのにどうして喜んでくれないの、と泣かれるんだ」
いったい、これは誰の記憶違いなのでしょうか。
自分のおしゃれのため?
それとも本当に子どものため?
服が欲しい自覚がないまま、義母が「息子のため」と思い込んで行動していたのだと思うと恐怖を感じます。
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