<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
知人(40代半ば女性)は、自分の意見をはっきりと言うタイプ。
それだけならいいのですが、答えの出ないことや単なる好き嫌いの問題に対しても何かと理由をこじつけて自分の意見を正当化するのです。
「この俳優、最近流行っているよね。この間もドラマに出ているのを見た」
例えばこんな話題が出たとき、彼女はこんなことを言い出します。
「え、あなたはドラマなんて見るの? 私はドラマよりもリアリティーショーのほうが面白いと思うの」
「ドラマは所詮作り物だけど、リアリティーショーはリアルな人間の本性が見えて意外性があって面白いし、勉強になるんだよね。だからリアリティーショーのほうを見るべきなんだよね」
そんなこと、聞いていないのにわざわざ言う必要があるのでしょうか...。
友人が一人旅の思い出話をしたときも、当然のように会話を奪っていきます。
「そんなに楽しい旅行なら、その楽しさを誰かと共有したくないの? 一人で行くよりも楽しさを分けあったほうが何倍も楽しいんだから、旅行は複数で行くべきなんだよね。一人なんてさみしいじゃない? はい論破!」
こんな調子です。
旅行のスタイルはその人が何をしたいかによりけりで、一人でも複数でもそれぞれの良さがあると思うのです。
そもそも「これが正解」と決めつけられるものなんてないと思うのですが...しかも好みの問題も大きいですし、論破も何もないと思います。
そんな彼女に対して、わざわざ反論して口論になるのも面倒くさいのでいつも「なるほどね、そうかもね〜」とあしらっていました。
ある日、みんなで食べ物の話になったときのことです。
その場にいた一人が「私は○○が苦手でどうしても食べられない」と言いました。
するとすかさず、彼女の口撃が始まりました。
「え? ○○が嫌いだなんておかしいよ、あんなに美味しいし栄養もあるのに。あなたの舌が狂ってるんじゃない? ほんと食育って大事だよねー、まともな食生活をしないと偏食になっちゃう」
また始まったか...と思いつつ、今回はちょっと攻撃的過ぎるなと感じました。
そして、以前彼女が「ニンジンが嫌い」と言っていたのを思い出したので、あえてこう言ってみました。
「そう言うあなたもニンジンが嫌いじゃなかった? あなたの舌もおかしいってこと?」
すると、彼女はドヤ顔でこう言いました。
「そうよ、私はニンジンが嫌い。でもニンジンは色が毒々しいでしょ、だからきっと体にも毒なの。食べられなくて当たり前! 嫌いな人は多いし、ニンジンを食べないのは人として当たり前なの」
えー? 色が毒々しいから体に悪いって...聞いたことのない理論にその場にいたみんながびっくりしていました。
「そんなに毒々しい色かな、じゃあトマトやりんごの赤はもっと毒々しいんじゃない?」
「赤は血の色と同じだから毒じゃないでしょ。ニンジンの色はおかしいの」
この一点張り。
じゃあオレンジやミカンはどうなるんだ、ニンジンと同じような色の花や生物もたくさんあるのにそれは全部毒なのか?
いろいろな疑問が浮かびましたが、あまりの自分勝手な言い分にバカバカしくなり、一同でスルーしました。
人気記事:《漫画》「俺が面倒見る!」だと? 1人暮らしの叔母の「貯蓄額」を聞き豹変した従兄夫婦<前編>
人気記事:《漫画》「うらやましい。私も流産したい」と言い放った同僚。18年前の言葉が許せない<前編>
人気記事:「生んだ覚えも育てた覚えもない!」その場を凍らせた母のひと言《石塚ワカメ》
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。