<この体験記を書いた人>
ペンネーム:マナ
性別:女性
年齢:42
プロフィール:10歳息子と夫3人暮らしのワーキングマザーです。
今から9年ほど前、実母が59歳で乳がんになりました。
すでにステージ4で、発見が遅かったと悔みました。
すぐに抗がん剤治療、手術となり、手術は5時間以上の大手術。
私が病院の待合室で待機しているとき、夫と父は当時1歳だった息子を病院の隣にある公園へつれて行き面倒を見てくれていました。
やっと手術が終わり医師の説明を聞くと、リンパ節にも転移がみられて大変だったとのこと。
その後も出血が止まらず、入院生活が延長されるのですが、私は毎日病院へ通っていました。
実はその頃、義理の妹がハワイで結婚式を挙げるため、同居中の義母、そして義母の姉、私たち家族で旅行を兼ねてハワイへ行く予定がありました。
しかし、私は母が気がかりだったので、最悪私と息子で留守番をするつもりだったのです。
もちろん、義母には母の経過を説明していたのですが、「留守番するかも」と言ったときの義母の一言が忘れられません!
「え? 荷物はどうするの? 残ってもいいけど空港までは送って」
いやいや、実母が命に関わる病気で入院しているのに、荷物を運ぶためだけになんで送らないといけないの? 退院日と重なるかもしれないからって言いましたよね?
そもそも空港なんて高速バスでもなんでも使って行けるでしょ!
母の退院日、父が仕事で行けなかったため、「私が車で病院に行く」と説明をしたときの義母の答えが傑作でした。
「だって私たちの荷物があるでしょ! タクシー使えば?」
その言葉、そっくりそのままお返しします。
初めての海外旅行が娘の結婚式、そりゃ楽しみですよね、分かりますよ。
でも、私だって母が心配なのです。
正直に言えば、数年前に家族になった人の結婚式より、実母が大事です。
自分たちのことしか考えていない義母の発言に、モヤモヤが止まりませんでした。
ちなみに数年後、父が吐血して病院に運ばれた時も同様で、退院日と旅行が重なっていたのですが、似たようなことを言われました。
「義妹の荷物があるんだから空港まで送りなさい。自分たちだけでは3人分の荷物を運べないから」
いやいや「義妹が自分で運びなよ!」ですよね。
結局、出発の日が見事に父の退院日と重なったので、文句は一切無視して義母には電車で行ってもらいました。
毎日夜まで病院通いしていた私に対して、帰宅しても「お父さんは大丈夫?」の一言はもなかった義母、まぁ楽しそうに旅行の話ばかりしていました。
人間の本性ってこういうときに分かりますよね。
相手の気持ちになって物事を考えることもできないなんて、そんな人の老後を見たいなんて思えません。
人気記事:「金ならたんまりあるから面倒はかけん!」そう豪語していた姑の実際の貯金額は...《かづ》
人気記事:《漫画》名家に嫁ぎ「どこの出身か存じませんが」と言われ...劣等感まみれの私が妊娠したら...<前編>
人気記事:《漫画》土産に高級ステーキ肉を持ち帰った私。受け取った義母の反応が...なんか変?<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。