<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:42
プロフィール:私は42歳。夫は53歳。小学生の息子が1人の3人暮らし。共働き家庭です。
私の父(72歳)は四国の出身です。
私が小学校に上がった頃、30年以上も前の話ですが、今思い出しても不思議なことがありました。
当時、父は家を新築したところでした。
「やっと自分の家が建てられたぞ」
子どもの私から見ても嬉しそうな父だったのですが、突然こんなことを言いました。
「さあ、まずはお風呂にお湯を沸かして。その間にうどんを茹でて温かい素うどんで良いから作って」
何を言っているんだろうと、私も母もポカーンとしていました。
ところが、父は当然のことのように言います。
「家を建てたんだから当たり前だよ!」
どうやら父の実家のある四国の一部の地域では、家を新築するとその家の主が「お風呂に入ったまま、うどんを食べる」のが昔からの習わしだそうです。
父も子どもの頃から親戚や近所の人が家を建てたとき、その光景を何度も見ていたため、当然だと思っていたそうです
このルーツを父や父方の親族に聞いてみたところ、さまざまな説があるようでした。
家を新築したら、新しい浴槽にその家に住む年長者から順にお風呂に入る。
そして、湯船の中でうどんを食べることで、中風(ちゅうふう:脳血管障害の後遺症である半身不随や手足のしびれなど)などに罹らずに「うどんのように太く長く生きられるように」という願いが込められている、という意見。
「年越し蕎麦のようなものではないか」と話す親族もいました。
父によると、昔はうどんは日常的に食べるものではなく、年中行事など「ハレの日」に食べる特別な食べ物で、「うちの初風呂うどん食べれ(食べていきなさい)」という言葉を何度か耳にした記憶があるそうです。
あれから30年以上たちますが、本当に衝撃的な光景でした。
子どもだった私は「何もお風呂で食べなくても、せめて台所で食べればいいのに、変なの...」と思っていました。
父の実家がある地域では、今でもその風習が残っているそうです。
家によってはお湯は溜めずに浴槽に入り「裸」で「うどんをすする」らしいですが、なぜ風呂場なのか、ルーツらしきものを聞いた後でもやはり意味不明です。
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