「トイレに行きたければ...」人として許せない。障がいのある息子をいじめ抜いた最低な店長

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:クロ
性別:女性
年齢:44
プロフィール:上は社会人、下は小学生の5人のママです。子どもたちの成長を見守りながら、悪戦苦闘して頑張っています。

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2021年の出来事です。

長男(20歳)は高校卒業後、知人の紹介で、ケーキ店で働き始めました。

「家で一切料理をしない子がお菓子作りなんてできるのかな。手先も器用じゃないし...」

などと心配していましたが、「仕事が楽しい」と休まずに働いている姿に安心していました。

1年と3カ月ほどが経ち、順調に働いていたと思っていたのですが、とんでもない事実が発覚したのです。

ある日、長男は風邪をひいて仕事を休みました。

コロナ禍でしたので、無理はしないほうがいいと職場の方は気遣ってくれて、数日間お休みすることになりました。

しかし、体調が良くなってきても「まだお腹が痛い」「まだちゃんと治っていない」と口にして仕事に行きません。

心配した職場の会長(70代男性)が家まで来てくれたので、職場に問題があるなんて、そのときは思ってもいませんでした。

数日後、出社を嫌がっていたことについて、ようやく長男が話してくれました。

長男は少し障がいがあり、日常生活に困ることはありませんが、理解力が少し乏しいです。

息子は分かりやすく説明しないと理解できないのでどうかお願いします、と働かせてもらう前に夫婦で店までお願いに行きました。

会長と話したのですが、「僕がちゃんと指導をするから任せてください」と言ってくれたので安心していました。

しかし、そのことを店長(40代女性)に伝えていなかったのです。

店長は長男に対して「他の人と比べて全然動けない。役立たずだ!」と常日頃からキツく当たっていたとか。

お腹が痛くてトイレにこもってしまったことがあり、その日からは「トイレが長いからタイムカードを押してから行くように!」とも言われていたようです。

息子への対応について、夫(42歳)と会長が店長に問い詰めると「(障害があるなんて)そんな話は聞いていない」と言い出す始末。

言った言わないの論争になり、夫も会長もかなりヒートアップする事態となってしまいました。

最初の言葉を信じてお任せしていただけに、会長がきちんと伝えていなかったことにショックを受けました。

以前から、社会保険の加入についてもお願いしていました。

しかし、店長は「こんな働けない人に、会社がお金を出して社会保険に加入するなんてありえない」と言います。

障がいを知らなかった店長としては、他の人と比べて理解力がなく、テキパキと動けない長男にイライラしていたのでしょう。

その気持ちは分かります。

でも、人としても会社としても対応がお粗末すぎるのでは...。

「ゼリーやクッキーを作ってる」と、仕事を任せてもらうやりがいを感じていた息子でしたが、最終的には揉めて辞めることに。

私たちとしても本当に残念でした。

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