<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:小学生高学年と低学年の2人の子どもを持つパート主婦です。
遠方に住む80代の義母は、正社員の仕事と家事、育児を長く両立した、この世代ではちょっと珍しい元キャリアウーマンです。
今では広い実家で義父とともに、十分な年金をもらって悠々自適な毎日を送っています。
読書などで新しい知識も入れていますし、体を気遣って散歩も欠かせません。
食事も野菜たっぷりで、これはもう栄養士だわ、というほどです。
このように、元気ではつらつした生活をされている尊敬すべき方なのですが、なぜか自分に自信がないようなのです。
義母は日常会話の中でしょっちゅう「私はダメだから」「不器用だからね、私は」「やることが何でも遅いから」と自虐をはさみます。
最初はいちいち「そんなことないですよ」「そんなこと言わないでください」と訂正していたのですが、何を言っても変わらないため、そのうち否定せずそのまま受け流すようになってしまいました。
夫に聞いたところ「昔からそうだから治らないよ」と言われたため、そっとしておくことにしたのです。
おそらく、義母は幼い頃、そして大人になっても自尊心を育てることができなかったのかもしれません。
十分に努力しているし、素晴らしい人なのになんだか悲しいですよね。
でも、先日帰省したときのこと、義母が珍しく腰をさすりながら「私、この年にしては、腰がまっすぐだって言われてね...」と言い始めたのです。
ん? 珍しく自慢!? と思った私はすかさず「本当そうですよね! 姿勢よく立たれていますし!」と返したところ、義母はにっこり。
あれ? 思っていた反応と違う...いつもならほめても「いいえ! 全く!」と語気を荒くして否定してくるのに、笑顔で返すなんて今までみたことありません。
これは素直に受け止めてくれる? と感じた私は、ここが義母が自信を持っているポイントなんだ! と気づいたのです。
それからは話す機会があるときにさりげなく「今もウォーキングを続けていますか? 姿勢がいいからきっときれいに歩かれてるんでしょうね」など腰の話題を出します。
そうすると義母は「そうなのよ~。腰がいいからね、私は」と珍しく自慢してきます。
「私なんか〜」が口癖の自虐的な義母と、自信満々な義母とのギャップ、見ていて微笑ましいです。
あまりしつこく言うと気づかれてしまうかもしれないので加減しつつも、これからもちょこちょこ義母に笑顔になってもらえるように、腰をほめていきたいと思います。
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