マッサージ中、静かな店内に響くセラピストの「ズズッ」。気遣って声をかけたら...嘘でしょ?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ぴち
性別:男性
年齢:52
プロフィール:体と心の疲れをほぐしてくれる、マッサージ店が大好きな52歳です。

マッサージ中、静かな店内に響くセラピストの「ズズッ」。気遣って声をかけたら...嘘でしょ? 47.jpg

一年ほど前のことです。

どうにも疲れが取れずにいた私は、久々にマッサージ店で体をほぐしてもらうことにしました。

若い頃から肩こりを実感していた私は、以前は月に2度ほど定期的に通い、体のコリをほぐしていたのですが、コロナ禍になってからは一度も足を運んでいません。

新型コロナウイルスが流行し始めた当時はまだワクチンもなく、密を避けて自己防衛するしかなかったため、マッサージ店を避けていました。

コロナが終息したわけではありませんが、感染者数が非常に低い時期ではありました。

何より、溜まった疲れの影響で何をするにもだるくて仕方がないこともあり、マッサージ店に行こうと決めたのです。

初めてのお店ではありますが、だいたい流れは一緒です。

特に指名はないことを伝えると、40歳代半ばに見える女性セラピストが担当してくれました。

ベッドにうつ伏せになるよう促され、そのようにすると「では始めます」の声と同時に私の首筋をもみ始めました。

力加減がちょうど良くて気持ちいいのですが、セラピストの鼻をすする音がどうしても気になりました。

夏風邪だよな...などと思いつつ、気になってリラックスできません。

店内が静かなことと、他にお客さんがいなかったことで、特に響いていたように思えます。

セラピストさんに鼻をかんではどうか?と声をかけると「その時間も料金内に含まれますがよろしいですか?」と聞き返してきました。

少々困惑しながらも「構わないからどうぞ」と言うと、セラピストは席を外しました。

控室で鼻をかむだけだと思い、すぐに戻ってくるだろうという私の予想に反し、なかなかセラピストは戻ってきません。

結局、10分弱の時間がたってからセラピストが戻ってきました。

そんな時間がかかるなら最初に言ってほしかった...。

何事もなかったかのように施術に戻りましたが、程なくして予定の1時間となりました。

さすがに1時間のうちの10分近く席を外したんだから多少は延長もあるかも、という期待ははかなくも崩れ、時間ぴったりで私への施術は終わり...。

全身でお願いしたのに、首から腰にかけてしか施術されていません。

さすがにこれは、と会計の際にセラピストに苦言を呈すと、「料金内に含まれるってお伝えしましたよね?」と返してきました。

これ以上言っても無駄だろうと思い、会計を済ませて店を出ました。

中途半端なマッサージと強いモヤモヤを抱いた1時間。

最初よりも具合が悪くなったように感じました...。

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