<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女性
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳の自営業。
今から30年前、私が結婚していた22歳の頃のこと。
夫は6歳年上で、職場結婚でした。
夫の母親は彼が高校生の頃に亡くなっており、義実家には義父が一人暮らし。
私たちの住まいから義実家までは車で2時間ほどの距離で、月に1度か2度は顔を出していました。
金融関係の仕事をしていた義父は、それに相応しいと感じられる清廉さが漂っている人で、私が初めて接するタイプの人でした。
話し方も行動もテキパキしていて、最初はちょっと怖いと思いましたが、私には優しく接してくれて、好きになれそうな気がしていました。
しかし、10カ月ほどたった頃、突然、冷たくなったのです。
それまでは顔を出すといろいろ話をしてくれたり、一緒にご飯を作ったりしていたのですが、一言も話してもらえず食事にも誘ってもらえません。
何か気に障ることを言ってしまったのかな...しかし、振り返ってみても思い当たる節がなく、戸惑うばかり。
夫に尋ねてみても、夫は「え~そんなことないよ、気のせいだよ」と素知らぬ顔。
いや、気のせいじゃないと思うけど...モヤモヤは消えませんでしたが、それ以上話しても無駄かなと考えて話を終わりにしました。
それからしばらくしたあるとき、義父から「息子に少しはお金を渡してあげて」と言われてしまったのです。
なんとかその場をやり過ごし、帰宅してから夫に「毎月決まった額を渡しているのにどういうこと?」と聞いてみると、驚きの事実が発覚しました。
なんと、夫は私が渡したお金をパチンコで使い果たしていて、義父に「私がお金をくれない」と嘘を付いて無心していたのです。
しかも何回も!
そりゃ義父も冷たくなるわ...と納得しつつ、夫に腹が立つやら情けないやら。
衝撃の事実を知って、だんだんと猛烈に怒りが込み上げて来て、かつてない勢いで夫に文句を言ってしまいました。
自業自得ですが、夫が反省を口にしたこともあり、その時は矛を収めました。
でも「ギャンブルは病気」とはよく言ったもので、夫も反省は口だけだったのです。
義父に頼れなくなった夫は、家計のお金を持ち出したりカードで借金をしたりするようになり、気が付いたら私が自由に使えるお金がない生活になっていました。
このまま一緒に生活をしていたら私はパチンコのために働くことになってしまう...そう考えたら怖くなって離婚を決めました。
義父に会うのは気が進みませんでしたが、あいさつもしないのは失礼と思い、義実家に行きました。
報告を聞いて義父は最初、私が悪いと考えたようでしたが、夫のお金の使い方や義父への無心のいきさつを正直に打ち明けると分かってくれたようです。
「苦労をかけた。申し訳ない」
そう言って義父は頭を下げてくれたのです。
夫に対しては「身から出た錆」としか思いませんでしたが、義父に対しては気の毒な気がして後味の悪いお別れとなりました。
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