こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】我が家の介護を支えてくれて感謝! ケアマネ「おーさん」との出会いと別れ/山田あしゅら
【最初から読む】義両親の様子がおかしい...介護生活がはじまった日/山田あしゅら
義父は病院大好き。おくすり大好き。
ただ、超神経質な性格のため、ちょっと数値が悪かったりすると居ても立ってもいられなくなります。
特に毎回行われるデイサービスのバイタルチェックは悩みの種でした。
義父の取り越し苦労と思いつつもかかりつけ医に検査してもらうと結果はいつも「特に問題なし」。
それでも義父は『数値』が気になって仕方がない...そんなことの繰り返しでした。
脈拍に限らず血圧や体重も然り。
「高い」だの「減った」だのとまぁうるさい、うるさい。
これも義父の『かまってアピール』だとは分かっていますが、スルーすると後で面倒なことになるので、デイサービスの連絡帳で本人が気に病んでいることを伝え、スタッフに上手くフォローしてもらったり
私もさりげなくヨイショしてその気にさせたり...。
一つ気がかりなことが生じるとそればかりに囚われてしまうのは、私たち世代にもあることです。
しかし年を取ると尚更その傾向が強くなるように思います。
ところが一方、こんなこともありました。
デイサービスへ送り出した朝の事
この日は絶好のお天気だったので、義父の布団を干しに2階へ行きベッドの掛け布団をめくった途端...
何かがポロっと落ちたのです。
よく見ると『メガネのレンズ』じゃありませんか。
転倒が多い義父は幸い怪我こそ少ないものの転ぶ度によくメガネを壊します。
今掛けているメガネも何度か修理を重ねていました。
そんなことからおそらくリム(メガネ枠)が緩んでいたのでしょう。
何かのはずみでレンズが外れ、布団の上に落ちたんだと思います。
しかしデイサービスへ出かけるまで義父からはそんなこと一言もなかったですし、私も義父の顔をまじまじと見ることはないので、レンズがないことなど全く気が付きませんでした。
(イラストには描いていませんが義父は常時メガネをかけています。)
夕方になりデイサービスから義父が帰って来ました。
さっそく
と聞いたのですが、本人ナゼか怪訝な顔。
なんとまぁ私に言われるまで義父自身、片方のレンズがないことに全く気が付かずデイサービスで1日そのまま過ごしていたというのです。
気になることはとことん気になるけど、気にならないことは気づきもしない。
高齢義父の不思議はその後もずっと続くのでした。
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