愛猫の「クセ強め」な遊びの思い出...何が楽しいか意味不明だけどかわいかった!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。

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9年前に14歳で亡くなった愛猫トラちゃんは、私にとって初めて飼った猫であり、今でも忘れられない大切な存在です。

トラちゃんは、20年ほど前に私が大学を卒業し、地元へ戻ってきてすぐの頃、近所の公園で保護した猫ちゃんでした。

とても賢い子で、人間同士の会話に合わせて「にゃ、にゃ、にゃー」と相槌を打ってくれます。

私が仕事から帰ってくると必ず出迎えてくれて、食事のときにはひざに乗ってきます。

当時、実家で父と母と3人で暮らしており、 3人で会話をするときは必ずトラちゃんも会話に参加していました。

まるで4人目の家族のように、とても上手にお話をするトラちゃんは、私にとって特別な存在で自慢の愛猫でした。

私が一人でいるときも、トラちゃんに話しかけると相槌を打ちながら話を聞いてくれるのです。

私が話しかけなくても、トラちゃんから話しかけてくることもあります。

器用に手で私の足や肩を叩き、にゃんにゃんと話しかけてきます。

私が相槌を打ってトラちゃんの話を聞いてあげると、いよいよ大きな声で、にゃ~にゃ~と大演説をするのです。

そんなトラちゃんが、若いときから亡くなる少し前まで大好きだった遊びがあります。

まず、トラちゃんが床にゴロンと寝そべり、手足をピーンと伸ばしてみせるのが遊びの始まりの合図です。

まるで一本の棒のようにピーンと体を伸ばしたトラちゃんを、私が床の上でくるくると回転させるのです。

3秒か5秒ほど回して止めるのですが、もう一度! というかのように鳴いて何度も要求してきます。

何度か繰り返すと満足して、少し目が回ってしまうのか、ふらふらしながら歩いていきます。

その姿が面白くてかわいらしくて、今でも忘れられません。

猫好きの友人に聞いても、そんな遊びが好きな猫の話は聞いたことがありませんし、トラちゃんが亡くなってから何度か猫を飼いましたが、あんな遊びをしていたのはトラちゃんだけでした。

何が楽しいのか全く分かりませんでしたが、もしかしたら目が回るのを楽しんでいたのかもしれません。

床にゴロンと寝そべって遊びを要求していたかわいいトラちゃんの姿や、床の上でまっすぐに伸びて回転するトラちゃんのシュールな姿は、今でも微笑ましい思い出です。

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