【愛犬の静かな最期】「もうダメかもしれない」駆けつけた私たちのために最後の力を振り絞って...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:くあら
性別:女性
年齢:55
プロフィール:早く穏やかな日常が戻ってきますように。

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10年前に飼い始めたオスのトイプードル、ジーニーは2021年の春に15歳で亡くなりました。

もともとの飼い主は高齢のおじいさんだったそうです。

しかし、おじいさんが施設に入ることになったため動物愛護協会に預かりを希望し、その協会のホームページで里親募集の記事を見た私が連絡して、引き取ることになりました。

すでに5歳だったので、我が家に来たときから落ち着いていました。

トイレもすぐに覚え、無駄吠えもなく、食欲旺盛な上に健康で、家族全員に懐いてとても飼いやすいお利口さんでした。

時がたって2020年、新型コロナウイルスの感染拡大が大きな問題になったころの話です。

外出自粛が求められるようになり、離れて住む義母ともなかなか会えなくなりました。

電話はしていたものの、頻繁に行き来することは難しく、寂しがる義母に「もし良かったら、ジーニーをしばらく預かってみる?」と提案しました。

もちろん、私たち家族もジーニーと離れるのは寂しく、何度も話し合った上での選択です。

ジーニーはもともと義母が大好き。

義母が我が家に遊びに来るとジーニーは大喜びして、義母がいる間、ずっと膝の上で抱かれていました。

「昔、飼ってくれていたおじいさんを思い出しているのでは?」

「え、それは私がおばあさんだから同じ匂いがするとでも?」

などと家族で笑い合ったものでした。

それを思うと、ジーニーも義母と暮らすのはむしろ嬉しいのではないか、そして今は義母の寂しさを紛らわせてあげることが先決なのではないか、と決断したのです。

私たち家族もジーニーもいろいろと検査を受けて、感染の心配は何とかクリア。

喜んだ義母は早速車で引き取りに来て、ジーニーは身の回りの荷物とともに義母宅で暮らすことになりました。

思った通り、ジーニーは義母宅でも何の問題もなく過ごし、義母は毎日のように嬉しそうにジーニーとのツーショット写真をLINEで送って来るようになりました。

毎日の生活にリズムが生まれ、やりがいを感じたのか、義母は泣き言を漏らすこともなく、楽しく暮らしていたようです。

ところが2021年に入ってから、ジーニーは寝ている時間が長くなり、散歩もしたがらなくなったそうです。

久しぶりに会いに行ったとき、毛並みや目の色から老化が進んでいることが分かり、「もしかしたらもう長くは生きられないのかも」と思いました。

ジーニーの死を義母に看取らせるのも申し訳なく、我が家に戻すことを提案したのですが、義母は頑として譲りませんでした。

「ジーニーがどんなにヨボヨボになっても最期まで一緒にいてあげたい」

義母はそう言っていました。

義母から「もうダメかもしれない」と連絡を受けた深夜、家族で駆けつけ、名前を呼ぶとぐったりしていたのに立ち上がろうとしてよろけ、でも何とか声のするほうへ向かおうとしていたジーニー。

それから少しして、ジーニーは義母の腕の中で静かに息を引き取りました。

死因は老衰でした。

そういえば、ほとんど病院にかかることもなかったな、本当に手のかからない子だったな、と家族で思い出に浸りました。

後日、動物愛護協会へジーニーの死を連絡すると「良いご家族にもらわれてジーニーちゃんは幸せだったと思います」と言われました。

でも、たくさんの幸せと癒しをもらったのは私たちのほうでした。

今でもふと、ジーニーは死んだのではなく、義母の家で元気に暮らしているのでは?と思うことがあります。

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それを義母に言うと、義母は義母で、そっちにいる気がすると言い、お互い泣き笑いしています。

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