<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女性
年齢:55
プロフィール:無理なダイエットは絶対NG。それを痛感した出来事です。
59歳の技術職の夫、55歳ライターの私、16歳で結婚、出産し、シングルマザーとなった長女28歳、2人の孫(11歳と8歳)の5人家族です。
2020年春、長女が本格的なダイエットをスタート。
「人生で一度は理想的な体重を手に入れてみたい!」
そう思ったのがきっかけのようで、「痩せたい」という気持ちはすごく分かります。
結婚も出産も離婚も、早すぎるくらいだった娘です。
ようやく自分のことに目を向ける余裕ができたのでしょう。
それはとても素晴らしいこと。
母は応援一択です。
そこで、「どんなダイエット?」とか「ご飯は普通でいいの?」など聞いてみたら、「低糖質ダイエット。ご飯は自分で作るから大丈夫」との返事が返ってきました。
低糖質ダイエットとは、ざっくりいうと甘い食べものと炭水化物をカットする方法で、意外と手がかかるよう。
そのため、全部自分で準備すると決めたようです。
フムフム、感心感心。
しかし、「何を食べて生きていくの?」と不思議に感じる部分も。
そこで長女の食事を観察してみました。
すると、主食にしていた白米やパンはオートミールや玄米ご飯に置き換えです。
たんぱく質は鶏むね肉、ささみ、卵で、ビタミン・ミネラル類は野菜と海藻で摂取していました。
おやつはNG。
ごくまれに蒸したサツマイモ、ごくごく少量のフルーツを食べるのだそうです。
ハードな方法ですが、娘にはあっていたらしく、その効果もてきめん。
始めてすぐに体重が落ち始めました。
自分の体を変えるのは凄く大変なことなので、「すごいな〜」と感心していました。
しかし、娘は「まだ理想の体重ではない!」と言い始め、今度は脂質もカットするように。
鶏肉の皮、お肉の脂身、油を使った料理さえNGにしました。
これはさすがに心配です。
「ちょっとやりすぎじゃない?」と伝えてみました。
すると、「ちゃんと栄養計算しているから大丈夫!」との返事が返ってきたので、それ以上口をはさむことは止めました。
ところが、今度は「体を引き締めたい」と運動まで始め、同時にプロテインも摂取するようになりました。
そんな日々が1年続き、娘はついに目標の体重を手に入れたのです。
「良かったね。がんばったね」と、その成果に喜んでいた矢先に問題が勃発。
健康診断で要再検査が3項目も見つかったのです。
「ダイエットが原因?」と思った私は、早速娘と話し合いを開始。
すると、娘から「プロテインを飲み始めた頃から栄養計算をやめてしまった」「プロテインだけって日もあって...」と聞かされたのです。
栄養が足りてないじゃない! こうなったら放置はできません。
そこで、「食べ物を変えていこう。徐々にでも。健康が一番」と伝えました。
このときは「そうだよね。分かった」と快諾した娘ですが、その後も食べ物が変わったようには見えませんでした。
「ご飯も食べなきゃ」と伝えるのですが、「分かってる」と不機嫌そうな返事をするだけ。
きっとリバウンドが怖いのでしょう、それなら言いすぎは逆効果です。
しかし、放置して何かあってからでは遅すぎます。
「どうしたものか...」と困り果てていたとき、娘が強烈な腹痛に襲われすぐさま病院へ。
その結果、内臓に問題が見つかり、投薬治療を受けることになりました。
娘はつらかったでしょうが、入院するほどの事態にならずにすんでホッとしました。
この経験がきっかけとなり、娘は自ら「食べ物を見直さなきゃ」と言うようになりました。
それから1年後。
食べ物の改善も進み、同時に、健康診断で引っかかった再検査項目は一つになりました。
しかしこの一つが少々厄介で、回復にはまだまだ時間が必要みたい。
低糖質ダイエットが、プロテインが、ということではなく、やはり日々の栄養バランスには気をつけなくてはなりませんね。
無理なダイエットの怖さを思い知った出来事でした。
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