<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yumekafu
性別:女性
年齢:64
プロフィール:両親の介護のため、公務員の仕事を途中退職し、現在カウンセリング&ヒーリングの仕事を楽しんでいます。
32年前、小学校に勤めていた私(当時32歳)は、6年生担任のA子先生(当時50代)、B男先生(当時30代)、5年生担任のC男先生(当時20代)、D子先生(当時20代)、E子先生(当時40代)の6人で5月の遠足の下見に出かけました。
下見を終えて学校に戻ろうとしたとき、ドライバーのC男先生が「この近くに有名な心霊スポットがありますよ。みんなで行きませんか?」と誘ってきたのです。
若い先生が多かったのもあるでしょう。
みんな興味津々ですぐに出発して、10分ほどでその場所に着きました。
そこには2階建てのくすんだコンクリート製の細長い建物が、ポツンと立っていました。
近くで見ると不気味で、「いかにもいそうだね」「中に入っちゃうと危ないね」と、誰も建物に近づこうとしませんでした。
C男先生も「近づかないほうがよさそうですね」と消極的で、日も落ちてきたので暗くなる前に帰ることにしたのですが...。
車のエンジンをかけた直後、最初のトラブルが起きました。
タイヤが溝にはまってパンクしてしまったのです。
C男先生は「なんでこんなところで?」と不安そうでしたが、すぐにタイヤを交換して無事に帰ることができました。
でも、トラブルはそれで終わりません。
下見の翌日、D子先生が体育の授業でランニングをしているとき、木の枝におでこをぶつけて3針縫う怪我をしてしまいました。
その場所はよく使っている場所で、「どうしてあの枝に気づかなかったのかよく分からない」と落ち込んでいました。
その翌日から、E子先生が原因不明の熱で1週間も休みました。
さらに、B男先生のクラスの生徒が運動場でつかみ合いの喧嘩をはじめ、先生方が止めに行くほどの大騒ぎが起きました。
B男先生は「いつもは仲のいい子たちなのに」と腑に落ちない様子でした。
その後、私も怖い思いをしてしまいました。
子どもたちが音楽の授業に行っている間、教室で1人で仕事をしていると、誰かに髪を引っ張られる感じがしました。
「気のせいかな?」と思っていると、さっきよりも強く引っ張られます。
ドキッとして振り向こうとすると、今度は頭がのけぞるほど引っ張られ、私はパニックになってしまい、職員室に逃げ込みました。
さらにその日の夕方、1人で仕事をしていると、「ドサッ!」と大きな音がしたので驚いて顔を上げると、さっきまで棚の一番上にあったクラスの子のスポーツバッグが床に落ちているのです。
あのバッグが自然に落ちるはずはありません。
私は鳥肌が立ち、また職員室に駆け込んだのです。
その翌日から急に声が出なくなって、その状態が3日間も続きました。
下見から10日ほどたった放課後、下見のメンバーがA子先生の教室に集まりました。
「こんなにいろいろと続くのは、どう考えても変だよね。私はあの場所に行って安全祈願してこようと思っているけど、みんなはどうする?」
A子先生の言葉にみんなが賛同し、すぐに行くことになりました。
簡単なお供え物と線香を準備して、みんなで静かな場所を乱したことを謝罪し、これからの安全を祈願しました。
その後、トラブルはなくなり平和な生活に戻りました。
ただ、その後の1年間、私は親戚同士のトラブルに巻き込まれてしまい、いい年とは言えませんでした。
あのときのトラブルもその後の出来事も、あの心霊スポットの影響だったのだと今でも思っています。
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