「オバチャン、そこにいるやろ!」家族の虐待から逃げていた弟嫁母が密かに外泊していた先は.../かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と2ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。」

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「オバチャン、そこにいるやろ!」家族の虐待から逃げていた弟嫁母が密かに外泊していた先は.../かづ pixta_39583013_S.jpg

施設に連絡すると上弟の嫁母が娘の所に外泊していると聞き、私はその馬鹿さ加減に呆れを通り越して怒りがわいた。

それが母親だからと言うのかも知れないが、連日職探しを強いられ、職が見つかるまで反省文を書かされ、挙句の果てには飯も食わせて貰えずに、さらに炊飯器の残りご飯はタッバに詰めて持ち出すような娘を心配する気持ちが理解出来ない。

要するに私が連れて行った翌月には、弟嫁母は月に1度自宅に帰って来ると言っては外出していた訳だ。

弟宅に電話をすると嫁が出た。

「オバチャン、そこにいるやろ!!」と言うと「何で解ったんや!?」と驚きの声だった。

電話口に代わった弟嫁母が言う。

「入所してから私が居なくなった事で娘がパートを辞めなきゃならんで、その事で旦那から責められてるんやないかと思って...。心配で娘に電話したんです...」

やっぱり...。

その電話で居場所まで喋ってしまったばっかりに、翌日には娘から施設に電話が掛かってくるようになり、

「旦那が母ちゃんがおらん様になったんで、娘の面倒のために私が仕事出来んようになったからって、毎日の様に責められてんだよ。旦那は酔って娘に手をあげる事もある。母ちゃん、福祉から金が出たら、いくらでも良いから持って来て!」

と言われ、翌月に福祉から入った金を毎月娘の所に運んでやっていたらしい。

それも、弟も嫁もそれに味を占めて、金を持って来て日帰りする『外出』でなく、金を持って来させた晩には2人して飲みに行くために、子どものお守をさせるための『外泊』をさせていたらしい。

絶句とはこの事だ。

私は嫁母に『緊急避難』として特別に入所許可が出たのを忘れたのかと責めた。

上弟嫁に電話を代わって貰い「至急福祉の担当さんに連絡を取って、こんな状況だと報告した上で、今後の身元引受人は娘のアンタにして貰う事にするからね! 娘夫婦から逃げて保護する為に『緊急避難』を適応しているのに、娘夫婦のところに外出だけでなく外泊しているんやから、十分『緊急避難』は必要無いってことやからね!」と言ってやった。

弟嫁は大慌てになっていたようで、アワワとなっていたが知ったこっちゃ無い。

電話を切った後すぐに福祉に電話して担当さんに代わって貰ったら、担当さんも少し前から施設から相談されていて困っていたと言う。

「ご存知の通りに身の危険が有ると言う事での『緊急避難』なのに、その娘さんの所に泊まりに行くのは...。そりゃあね、親子の仲が良くなって行き来が出来る様になったと言うならそれはそれで良いんですが、それなら『緊急避難』が適応されないので出て貰う事になるんですよ...。それはご本人にも何度も言うんですが、先日は『娘からの電話でお金を持って行かないと、孫が殴られるって娘が泣くんです!』と言われまして...」

私は現状を踏まえて考えた場合、現に数カ月前から娘宅に外泊をし続けている状況は確かなので、今日限り私では無く、実の娘に身元引受人を変えてくれと言った。

「それに関しては大丈夫です。元々お姉さんからしたら弟さんのお嫁さんのお母さんなんで、血縁関係が有りませんからそもそも身元引受人にはなれないんです。そこを特別に緊急性が有ると言う事で、とりあえずイザと言う時の連絡先も必要なんでお姉さんになって貰っているだけですから。施設の方にも外出や外泊をして、娘さんの家に行っている記録が全部残っていますから、こちらから娘さんに連絡して身元引受人が変更になりましたと連絡します!」

その電話を切った後、すぐさま弟嫁に電話をしたら嫁母は慌てて施設に帰った後だったが、今福祉の担当さんと話した事を全部弟嫁に伝えた。

「お姉ちゃん!ゴメンなさいぃぃぃ! 旦那がどうしても母ちゃんに言えって言うんで!! 母ちゃんがお金持って来てくれないと、お酒飲んで酔っ払って娘に手をあげるんですぅぅ!!」

弟嫁は電話口で泣きじゃくっていたが、それを聞いても私には同情のかけらすら湧いてこない。

「それを身をていして娘を守るのが母親や無いの!? 警察呼んで弟を捕まえて貰ったらエエやん! アンタは母親を犠牲にして、今度は娘を犠牲にしてるだけやろ!!」

そう言って電話を切ってやった。

その数日後に福祉の担当さんから電話があった。

「Oさん(弟嫁母)にも事情を説明し『なんとか月に1度なら外泊しても良いけど、それ以上になったら出て行って貰う』と言う事を伝えました。娘さんには直接私どもの所に来て貰い、『そもそも元々あなたの親なんだから、お姉さんが身元引受人になって貰う事は出来なかったんだ』と説明して、『娘さんが身元引受人を拒否されるなら、お母さんは出て行って貰う』と言いました。当然福祉も切られると言う話をしました。そしたら娘さんがご主人と相談なさると言う事で一旦お帰りになって、後日『絶対にお金の請求が無いのなら』と身元引受人を娘さんがなる事に納得して貰いました」

福祉の担当さんは、一番最初に私が弟嫁母を連れて相談に行った時の事を思い出しては、「本当にお姉さんにはなんと言っていいやら...」と何度も口にした。

その後しばらくして、なんと今度は「娘が妊娠し、悪阻が苦しいから家事が全く出来ないので帰って来てくれと言われた」と嫁母が言い出した。

それなら嫁母は退所するのかと思えばそうではなく、1週間程度家事をしに戻るという事だった。

結局は入所者の中にも、嫁や娘の出産の手伝いの為にと数日間細切れに外泊して手伝いに行っている人がいるらしく、1週間連続はダメだが2日帰って1日戻って、3日帰って2日戻るといったことなら許可する事になったと言う。

あんな家庭にまた子どもが出来るのかと、ため息が出た。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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