＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：さんた
性別：女性
年齢：46
プロフィール：子ども3人と夫と生活する主婦です。
3年前の5月、42歳だった私と夫は、子どもを連れて海に行きました。
5月でしたがとても暑く、子どもが元気を持て余していたので、思い切って海まで行ってみたのです。
観光客が来るような大きな海水浴場ではなく、地元の人たちが遊ぶ小さな砂浜です。
小学校6年生の息子とその友だち2人を連れて出かけました。
その日は運動会の代休を利用。
平日で、まだ5月ということもあり、私たち以外にはほとんど人がいませんでした。
3人の子どもたちは水着に着替え、砂浜でお互いの体を埋めたり、大きなお城を作ったり、砂まみれになって遊んでいました。
夫は海に着いてから帰るまで砂浜で爆睡していましたが、私は子どもたちと夕方まで思い切り遊んで楽しい時間を過ごしました。
そして、海水浴場に設置してあったシャワーを使って帰ることにしたのですが...。
ここの海水浴場には男子更衣室と女子更衣室が少し離れて立っています。
それぞれの更衣室の前に、誰でも使えるような屋外シャワーが設置してあり、このときは女性は私一人だったので、一人で水着のままシャワーを浴びようとしました。
すると、一台の車がやってきました。
降りてきたのは60代から70代と思われる男性が2人。
車には市役所の名前が入っていたので、おそらく海水浴場の見回りや清掃をする方だと思います。
他には誰もいなかったので、なんとなく、ここのシャワーを使ってもいいですか？ と2人の男性に声をかけました。
すると、男性2人が近づいてきて、あり得ない発言をしました。
「シャワー浴びるなら脱げばいいじゃないか、今ここで脱げ！ 脱げ！」
そう2人で囃し立てたのです。
あまりにも驚いて、怒ることもできず呆然としてしまいました。
2人の男性は囃し立てた後、笑いながらトイレへ。
怖かったのですが、そのままシャワーを浴びずに帰るのもなんだか悔しい気がして、急いでシャワーを浴びてから帰りました。
露出度の高い水着を着ていたわけではありません。
むしろ、日焼け防止のためにラッシュガードと長いボトムスを履いていたので、全く露出はしていませんでした。
何をされたわけでもなく、「脱げ！」と一方的に言われただけなのですが、それからずっと嫌な気持ちが晴れませんでした。
市役所の名前の入った車に乗っているのに、あんなに失礼なことを言うなんて...。
言葉だけだったとしても、男性から言われたというだけで、やはり女性は怖いのです。
私にとっては暴力を振るわれたのと同じだと思いました。
でも、いい歳をしたおばさんが騒ぐのもみっともないと思ってしまいます。
何かをされたわけでもないのに、と言われるのも怖いのです。
数日たってから、この出来事を夫に話してみました。
夫の反応は「ふーん。でも、何もされなかったんでしょ？」だけ。
ああ、やはり男性には分からないのだな、と思いました。
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