こんにちは。「キッチン夫婦」という料理ブログを妻のべにゆうと運営している夫のKです。こちらでは家族物語と料理紹介の記事を書かせて頂いてます。
前回は、妻が両親に結婚したいことを告げ、妻の父が見せた寂し気な様子を書きました。
前回の記事:39歳でついに結婚!なのに、意外だった父のため息
妻が両親に話をしたと聞いて、いよいよ私も自分の両親に伝えることに。
私は一度離婚を経験しているため、両親は結婚に対して、びっくり。一番に孫の心配があったようですが、話し合う中で両親の不安をひとつひとつ紐解いていくことで、最終的には喜んでくれるようになりました。
問題は妻の父(義父)。
娘が結婚相手を連れてきて面白いわけがなく、ましてや私は離婚歴ありで子供もいる......。
あぁ大丈夫かぁ...私もちょっと、ビビリぎみ。
義父は会社を経営していて柔道の有段者らしい。
投げ飛ばされたりしないか...やはりビビる。
「お父さんに会う前にお母さんに会って味方になってもらった方が良いと思うんだ。」
という妻からのアドバイスで、義父に会うより前に、義母と会うことに。
義母に会ったのは地元松島のホテルでした。
とても緊張し、スーツも新調しました。
妻と共に現れた義母。
「こ...こんにちはKと言います。今日はわざわざありがとうございます」
義母は
「はじめまして、宜しくね」と満面の笑み。
あ~ 仏様の笑顔~
あ~ 救われる気がする~
レストランで食事をしながらの会話は、緊張のあまり何を話したか覚えてません。
最後に
「私は離婚歴があり、中学生の息子もいますが、べにゆうさんを幸せにしますので結婚させて下さい」
と言うと、
義母は
「こちらこそ、娘をもらってくれてありがとね」
あ~〜〜 やはり仏様だ~!!
その1週間後、いざ義父への挨拶。
義父さんが、娘の結婚をどうも寂しく感じていると妻から聞いていたこともあり、緊張しながら訪問しました。
玄関先で妻が出迎える、すると
わんわんわん・・・・・・・・・・わんわん
なんだ、なんだ!?
機関銃のように吠えるているわんちゃんは!
そして部屋には義父がいました。
細身だが身長は私より高く175cmほど。
早くもお酒を飲んでいる。
迫力満点!
挨拶と自己紹介をすると、横で私に吠えるわんちゃん。
わんわんわん・・・・・・・・・・わんわん
名前はクリちゃん、お義父さんがとても可愛がっています。
私に吠えるクリちゃんに義父はニヤリと微笑んでるような気が・・・。
「どこに住むんだ?」と義父。
「息子が中学生なので、実家を出て賃貸を探そうかと」
「こっちの近くに住まねえのがぁ~」
「息子が中学に通っているもんですから・・・」
その後も必死にいろいろな話をし、やっとの思いで
「娘さんを幸せにするから結婚させて下さい」と言うと、
「お前はいいさ、でも・・・」
「はい」
「俺はおもしゃぐね!!!」※おもしゃぐねは方言で、おもしろくないという意味です。
「世が世であれば、娘は偉い人と結婚したんだ!」
「世が世あれば・・・??」
義父は大きな声で「おもしゃぐね~」を連呼する。
「はは~ お許しください」と、縮こまる私。
その時だった。
義母が
「Kさん、これ主人が釣ってきたカレイの唐揚げ食べてみて」と、助け舟を出してくれた。
「ありがとうございます、モグモグ ん? 旨い~」
これが、これが本当に美味しくて、遠慮もせずに食べまくり。
それを見ていた義母が笑顔で
「もっと食べる?」
「頂きます」
義父との会話を忘れるほどに食べまくり、それを見ていた義父が
「美味しいがぁ?」と聞いてくる。
「美味しいです!こんな美味しいカレイの唐揚げは食べた事がないです!」
すると、義父が笑顔になり
「ほうがぁ、ほうがぁ 竿で釣った魚は網で捕るより数段美味しいさぁ」
お!?雰囲気が変わったぞ!
「そうだ婿になれ!」
「へ?」
「そうだ、そうだ!この家の横に家を建てればいいんだ!」
「は?」
そこに今度は妻からの助け舟。
「お父さん、何言ってんの。今はそういうこといいから」
その後、いろいろな話をしましたが、相変わらずクリちゃんは
わんわんわん・・・・・・・・・・わんわん
最後に義父が
「まぁいいさ、また遊びに来い」
「あ...ありがとうございます」
ん?これは結婚の許可がおりたということ...なのか。
義母は優しく、妻の優しさは義母譲り。
義父は迫力があるけど娘への愛情があふれ出ている。
この愛情に包まれて妻は育ったんだなと実感し、責任をあらためて感じた1日でした。
今回紹介する料理は、話の流れを変えた「カレイの唐揚げ」です。
------------------------------------------
『ふっくらカレイの唐揚げ』
材料
カレイ・・1枚 塩・・少々 揚げ油・・適量 レモン・・くし切り1/4カット 大根おろし・・ひとつかみ程度 ポン酢・・お好み量
作り方
①カレイに塩をふり10分置き、水気をふきとります。
小さいものはそのまま、大きい場合は2~3に切ります。
②片栗粉をしっかりとつけ、約10分置きます。
(この時、余計な水分が粉にしみ込みます)
③フライパンに2cmくらいに油を入れ、170℃で揚げます。
(身が厚い時は身に切れ目を入れて、火の通りを早くします)
④少し色づいてきたら、180℃に温度を揚げてカラッとしたら完成。
レモンを絞って大根おろし、ポン酢でいただいています。
------------------------------------------
義父のカレイは、宮城県の金華山沖にて釣れたもの。
この場所は世界三大漁場と言われ、様々な海流が交差し水産資源が豊富です。
美味しさの秘訣は魚の鮮度。
・網で捕るより竿で釣った方が魚が傷まず新鮮
・唐揚げにする小さめの魚は凍り詰めで鮮度を保てる
・柔らかみが落ちないように、釣り上げてすぐに調理している
新鮮な魚は身がふっくらしていて甘いのです。
次の記事はこちら:13歳の少年と、継母になる私の初対面。人見知り同士の気まずい「間」
関連記事:コレがあれば家で揚げ物したくなる!? 「オイルスクリーン」がamazonランキングに登場/ネットランキング
50代夫と40代妻、大学生の息子の3人家族。ステップファミリー(子連れ再婚家族)になって6年目。4年前から"おいしいで今日も仲良し"をテーマにブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営。主に日々作った料理と家族の日常をのせています。また、地元東北のおいしい食材を伝えたい思いも強く、ブログを続けている動機の一つです。夫婦それぞれが家族を思って作る料理、一緒に食事をすることで生まれる話題や会話を大切にしています。そのことが私達家族の気持ちにつながりができることを実感してきたからです。いつか本当の家族の『絆』ができることを願いながら。いつか将来息子がこの家族を振り返る時期がきた時に笑顔が思い浮かぶように。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。