「この画面を印刷してくれ」と時代錯誤なアナログ上司。面倒な作業を押し付けられてもう限界!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:晴れのち曇り
性別:女
年齢:65
プロフィール:78歳の夫と2人暮らしの会社員です。

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2021年デジタル化の波は、自称アナログ人間の62歳の上司Kさんにも押し寄せてきました。

今までは用紙に事細かに記入して、Kさん自ら車で持ち込み対面で申請していたことも、紙ベースでは受け付けてもらえなくなり、インターネット経由の申し込みになりました。

丁寧に手書きで書類を作りファイリングすることが好きなKさんにとって、インターネット申請など地獄の沙汰です。

しかし、時代の流れに逆らうわけにもいかず、嫌々ながらもパソコンに向かい悪戦苦闘しながら入力していました。

ところがKさんは、データ入力後もすべて申請画面を印刷してファイリングしなければ落ち着きません。

表示されている画面を指さし、「この画面を印刷してくれ」と私に命令してきます。

ちなみに一覧で申請履歴は表示されますが、そこにたどり着くのが彼にとっては困難なようです。

「最初から入力する内容をエクセルなどでデータ化しておけばいいのでは?」

「僕はアナログ人間だから、紙が必要なんだ!」

助言した私に、Kさんは顔を赤くして怒鳴りながら、半ば自慢げにアナログを強調してきます。

しかし! しかし! です。

Kさんが保管している膨大な書類の中から必要なものを探し出すのは、理不尽にも私の役目なのです。

例えば、「第〇〇期のNo〇〇〇〇の申請書類を持ってきて」と命令されれば、エアコンのついていない倉庫の書類の山で探さなければなりません。

夏は汗だくになり、冬は寒さに震えながらKさんの命じた書類を捜索します。

コンパクトにデジタル化されたデータならすぐに引き出せるのに、Kさんはそんな言葉には耳も貸そうとしません。

「パソコンは壊れることもあるし、データを探すのに手間取るからファイリングが一番」

そう言い張って譲りません。

探しているのは私なんですけどね。

画面を指さし、ハイ次! ハイ次! と印刷を命令するKさんにたまりかねて、私は丁寧に印刷操作を説明し、「どうぞ、次はご自分で印刷なさってください」と告げました。

果たしてKさんにこの作業ができるのか、と心の中でニヤリとしながら自分のデスクに戻りました。

ところが、Kさんはキーボードのキーを押すだけの簡単操作がすごく気に入ったらしく、喜んでやっています。

その様子に少しがっかりしましたが、雑用が一つ減ったことに安堵しました。

翌日、同じ操作を私に聞かれたときには唖然としましたが、説明するしかありません。

すでに会計部門は申請、納税などはインターネット経由で、社内の処理もペーパーレスにして、パソコンですべて管理できるように効率化を図っています。

日々進化していく複数の対外的システムに順応しようと頑張っているときに、突然タイムスリップしたような命令を出されるとため息しか出てきません。

内部からのデジタル化は無理でも、外部からの要求にはさすがのKさんも逆らえないので、事務仕事もようやくすっきりすると密かにほくそ笑んでいました。

しかし不思議なことに、実際は余計な処理が増えつつあり、書類の量も半端なく増え続けています。

そして、今日もKさんは嬉々としてアナログ処理に励んでいます。

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