<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:41
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
学生時代、放送部と合唱部に入っていた私はカラオケが大好きで、1人でもよくカラオケに行っていました。
コロナ禍でカラオケから足が遠のいていましたが、無料で歌えるカラオケアプリがあると知って、久しぶりにカラオケで歌ってみることに。
一番頻繁にカラオケに行っていた10年前くらいの頃は、採点マシンでも高得点を連発していた私。
歌には自信がありました。
無料のカラオケアプリは思った以上にたくさんの曲がありました。
その中から気になっていた流行りの歌を歌ってみることに。
始めはノリノリで歌い始めたのですが、あれ...おかしい...。
曲が盛り上がって音程が高くなるにつれ、どんどん声が出なくなります。
サビの部分ではすでにかすれ声を通り越し、喉から空気しか出ていない状態です。
しかも早口になるところではうまく口が回らず、きちんと歌おうとすると、もたついてリズムが狂ってしまいます。
合唱部ではあれほど高音の練習をして、放送部では毎日のように早口言葉や滑舌を練習したのに...。
その後も何回かその歌に挑戦しましたが、一向にうまく歌えません。
「この曲は特別に難しいから仕方ない。最近はボカロ向きに作られていて人間が歌うのが難しい曲も多いから、次は歌い慣れた昔の曲を歌ってみよう」
悔しい気持ちでいっぱいでしたが、そう自分に言い訳をし、違う曲を歌うことに。
若い頃に流行って、おそらく何百回何千回とカラオケで歌ってきた十八番を歌います。
ところが、一応は歌えるのですが、高音がうまく出せません。
高音を出そうとすると今度は音程がとれず、すっとんきょうなメロディになってしまいます。
あんなに好きだったカラオケなのに、なんか楽しくないな...とモヤモヤしてしまいました。
このことを帰宅した夫(51歳)に話すと「じゃあ俺も挑戦してみよう」となりました。
夫は演劇部の出身で、舞台上で歌を歌ったこともあるそうです。
「カラオケなんてずっと行っていないけど、俺が歌うといつも結構盛り上がったんだよ。昔あれだけ滑舌やセリフの練習をしたし、何より舞台で培った度胸と表現力があるからね!」
そう言って自信満々で歌い始めた夫ですが、やはり口が回らず満足に歌えません。
「アプリは音が小さいし聞き取りにくいから歌いずらいな」
そう言いつつ、他の歌も歌ってみましたがやはり上手に歌えません。
「だいたい、歌詞が小さくてよく見えないんだよな〜」
夫はそう愚痴っていました。
若い頃は出ていた高音が出ず、口もうまく回らない、さらには音が聞き取りにくく、小さい画面の文字もよく見えない...。
自分たちでは若い頃とあまり変わっていないつもりでしたが、もう若くないんだなと夫婦で痛感した出来事でした。
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