<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女
年齢:45
プロフィール:今年で結婚15年目。郊外の住宅街に住む主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
私は20代の頃からアクセサリー作りを趣味にしています。
針金をヤットコで曲げて細かいパーツを作ったり、ビーズをたくさん使ったりした、手の込んだ物を作るのが好きです。
いったん作り始めると時間のたつのも忘れるほど集中できるし、色合わせやデザインなどを考えるのが楽しくて仕方ないのです。
若い頃はお給料が出るたびに道具や材料を買い集め、技術的な講習会などにも積極的に参加しました。
展示会に足を運んだり、専門書やカタログを集めたりもしていました。
共働きで時間に余裕がなかった時期や出産(35歳)後など、一時的に遠ざかることはあっても、やめずにずっと続けてきました。
美しい素材を見て触っていると癒される...私にとってアクセサリー作りはそういう存在でした。
ところが、40歳をすぎた頃から、眼鏡をかけても細かい物が見えにくくなってきたのです。
気力も持たなくなり、以前のように長時間集中できません。
透明なテグスの端が見えなかったり、ビーズの穴が見つからなかったりして思うように作業ができなかったとき、ふともう若くないなぁと感じてしまいました。
体力や気力の面で、だいたい80代後半まで趣味を楽しめると仮定すると、まだ40年ほどあります。
残りの人生、見えにくい状態でアクセサリー作りを続けるか、あきらめて新しい趣味を見つけるか...。
悩んだ末、新しい趣味を探してみることにしました。
そこで目を付けたのが編み物。
覚えてしまえば手の感覚とリズムで進められるので、目がよく見えなくても続けられそうです。
アクセサリー作りでかぎ針を使う技法を試したことがあって編み方も知っていたので、アクリルたわしなど小さい物をいくつか作ってみました。
ベッドカバーなど大きい作品を作れば達成感も得られると思いましたが、そこまでしたいほど夢中になれませんでした。
編み物にもそれなりに楽しさはありますが、やはり長年続けてきたアクセサリー作りの楽しさには及ばないようです。
結局、またアクセサリー作りを再開することにした私。
いろいろ試してみて、見えにくい透明テグスや穴の小さいビーズは使わず、ワイヤーや大きい穴のビーズを使えば、虫眼鏡の助けを借りつつまだ作れると分かりました。
これで当分の間はアクセサリー作りを楽しめそうです。
ただ、これから先はもっと見えなくなり指先の細かい作業も難しくなってくるはず。
そうしたら、集めた美しい素材を触ったりアクセサリーの展示会を見に行ったりする程度でもいいかなと思うようになってきました。
お婆ちゃんになっても、この素敵な趣味を細く長く続けていくつもりです。
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