<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:53
プロフィール:アラフィフの兼業主婦。最近早く孫の顔が見たいと思うようになってきました。
現在53歳の兼業主婦です。
これは私がまだ30代の頃のお話です。
私にはAさんという同級生の友人がいました。
Aさんは高校卒業後に就職して、20歳で職場の方と結婚しました。
20代前半でお子さんを一人出産していたのですが、その後は兄弟が欲しいと夫婦揃って言っていたのになかなか子宝に恵まれず、Aさんは妊活をあきらめずにずっと頑張っていました。
わざわざ最新の治療を受けに遠くの病院に通っているのも知っていました。
ときおり、つらいと泣いていたことも知っています。
どうにかできないものかと、私もAさんから子どもの相談を受ける度に思っていましたが、なんと30代に入った頃、Aさんはようやく第二子を妊娠したのです。
これに、私を含めた昔からの友人たちやまわりのママ友たちはみんな我がことのように喜んだのですが、ママ友Bさんだけは違いました。
「また子どもができたの? 30歳を過ぎて?」
ある日、BさんがAさんにそんなことを言っているのを耳にしました。
しかも学校のPTAの集まりのときに、他の親御さんがたくさんいる前でそのことを笑いながら言っていたのです。
Bさんはその2年ほど前に隣の県から引っ越してきた方で、Aさんがずっと妊活を頑張ってきていたことをあまり知りませんでした。
それにしても言い方というものがあるだろう!
私はついかっとなってしまい、気が付くとみんなの居る前でBさんに食って掛かってしまいました。
「授かりものにまたって何よ! そんな言い方はないんとちゃうの!」
普段あまり声を荒げたりしない私の声に周囲も驚いていましたが、一番驚いていたのは自分だったかもしれません。
私にとって大切な友人のAさんがそう言われたことはもちろんなのですが、Bさんがそのような内容の言葉を口にしたことが許せなかったのです。
実は、Bさんは産婦人科の看護師でした。
私たちの住む地域にある総合病院の産婦人科に勤めていて、他の友人やママ友の何人もがそこで出産を経験していました。
きっと不妊で悩み、苦労している患者さんの対応をしたこともあるだろうと思うと、言わずにはいられませんでした。
Bさんも、私の声や他の人の顔色などで自分が失言したことにすぐに気がついて、Aさんに謝っていたのは良かったですが...後味の悪い出来事でした。
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