<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ひろえもん
性別:女
年齢:57
プロフィール:3匹のネコたちと夫と海辺の街で暮らす普通の関西のおばちゃんです。
現在57歳の私は若い頃から物忘れがひどいタイプ。
「サングラスどこよ〜?」と聞いて夫に「頭の上に乗ってるやん!」と言われたり、夫のネコババ回避のために財布を隠しても、どこに置いたか忘れてパニックになったりすることはしょっちゅうでした。
パスコードを忘れて古いiPhoneが2台も使えなくなったことも...。
でも、物忘れなんて誰にでもあるし、と今まではわりとポジティブな気持ちでいられました。
ですがつい最近、ある事件を境に身体にも脳にも真剣に「老い」を感じるようになったのです。
ある日のジムでのことです。
私が通うジムのシャワー室は間仕切りしかなく、清掃員の方がシャンプーやコンディショナーを入れ替えるため行ったり来たりします。
最近は太りすぎて立ってるのも辛く、その日もイスに座ってシャワーをしていました。
いつものように髪の毛を泡立てながら「宝くじ当たらんかな〜」とか「あそこの豚まん、美味かったな〜」とかどうでもいいことをあれこれ考えていました。
しばらくしてはっとあることに気づきました。
「アレ? ちょっと待て。水泳キャップはどこ? さっき脱いだとこまでは覚えているけど... 」
周囲を見渡しても床にも落ちていません。
さっきお掃除のおばちゃんがウロウロしていたけど拾っていったのかな?
立ち上がって、壁に吊るしてあった袋の中を見ても、水着しかありません。
「どこにもない!」
天井を見上げても、当然誰もいません。
盗まれた? いやいや、誰がなんの目的で水泳キャップなど盗っていくのでしょうか?
かわいくもなんともない、ただの紺色のスクール水泳キャップです。
しかも、私の使い古しです。
なくなったところでそれほどショックではありませんが、あれがないとプールに入れないため、買い直さなければいけません。
10分ほど探しても見つからず、がっかりしながら身体を洗い始めました。
首から背中、そしてお腹。
「は! そう言えば!」
いつもは水泳キャップを脱いで洗ったら、すぐに壁に吊るしてある袋に入れていたのですが、立ち上がるのも面倒だからと、その日は初めて水泳キャップを自分の太ももと垂れた下腹の間に挟んだことを思い出しました。
私の脂肪は立ち上がっても水泳キャップが落ちないくらいに垂れており、水泳キャップはそこにすっぽり隠れていたのです。
映画『マッド・ファット・ワイフ』という映画のワンシーンが浮かびました。
めちゃくちゃ太った女性がプールの監視員から「ビキニボトムをちゃんとはかないと困ります!」と注意されます。
イライラしながら「はいてるわよ!」と垂れたお腹を持ち上げてボトムを見せるシーンです。
見たときは「ありえへんやろ!」と腹を抱えて涙が出るほど大笑いしてたのに...。
もう人ごとではなく、「15年後の私やないかい!」と心の中で突っ込むはめになるとは思いませんでした。
とりあえず脳は仕方ないとしても、この脂肪を何とかして、身体の若さだけは取り戻そうとジムで励む毎日です。
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