20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
何かと忙しない年の瀬に、歯茎に隠れて埋没している親知らずを抜くことにした中道さん。2017年からそのままにしてしまっていたのですが、2021年のうちに行ったその理由は...
【前回】夕飯のおかずは2品? 3品? それとも4品?...数で「手抜き」なんて言われたけれど/中道あん
【最初から読む】仕組みを作って安心。ひとり時間が多い親の見守り/中道あん
2017年、歯茎に隠れて埋没している親知らずを抜いたほうがいいと言われたのに、困っていた顎関節症の治療をしてそのまま放置していました。
私の親知らずは一般的な虫歯などを治療する歯科医院での処置は不可能で、入院施設のある口腔外科で1泊入院して抜歯が必要とのことでした。
しかも全身麻酔して 歯を分割しながら切り取っていく。
顎の骨に癒着しているから顎の骨も削って剝がし取る。
神経にも近い場所にあるので傷つけることもなきにしもあらず。
...ということを聞かされると、恐ろしさが先に立ちました。
「別に困ってないからいいです」みたいになって、そのことをなかったことにしてこれまできました。
ただ、体が疲れたりすると、奥歯と歯茎との間のすき間が炎症して痛かったりしていました。
秋になり、かかりつけの歯科医院に歯のお掃除をしてもらうために受診すると、歯茎が若干腫れていて、奥歯も多少ぐらついているとのことでした。
レントゲンを撮ってみると、「もういい加減に親知らずを抜いてあげないと奥歯まで悪さをしてしまっている」と診断されました。
担当してくれた院長先生があまりにも熱心に勧めてくれるので、半ば断りきれずに紹介状を書いてもらいました。
そして近所の口腔外科を受診しました。
CT撮影の結果、やはり抜きましょう!という診断。
手術は、直近の12月28日という暮も押し迫った日にすることになりました。
別に今すぐどうこうという問題のある歯でもなかったので、翌年に持ち越してもよかったのです。
でも、年を越したくなかったのです。
というのも、2021年は健康と向き合った1年でもありました。
30年前にできた肘のデキモノを縫った糸が、肉眼では分からないほど皮膚から飛び出していて、30年経ってから炎症がひどくなり、抜糸。
そのあとMRI検査までしました。
関連エピソード:「この大きなしこりは何?」30年前、見て見ぬふりをしたことが今になって...
毎年恒例の人間ドックで、脳ドックの助成金を市から受けられることを知り、MRI検査を
オプションでつけました。
普段から頭痛などの経験もないので、正常だと信じていたのに、病院から電話連絡がきて、専門医で再受診することになりました。
幸いにも異常はなかったのですが、再受診までの何日間は不安な気持ちになりました。
関連エピソード:脳ドッグを受けたら、病院から電話。専門医で再受診を受けることに...
最後は、おりものから不正出血になったので怖くなって婦人科を受診。
子宮体膜が厚いので体癌の検査をしましょうと言われ、頸癌と体癌の検査をしました。
「先生、出血の原因はなんでしょう?」と尋ねてみると「だから体癌の検査をするのです」という一言に、どれだけビビったことか。
検査結果を待つ2週間はその言葉が気になって仕方がありませんでした。
結果は癌ではありませんでしたが、「正常でしたよ」で診察は終了。
不正出血の原因は「まぁ、そんなこともあるだろう」と自分で納得をさせました。
でも悪いことばかりだった1年だったのではありません。
逆にとっても良いこともありました。
半年間、熱心にピラティスに取り組んだ結果、内臓脂肪面積が前回よりも25%減少したこと。
毎回のように引っかかる心電図も異常なし。
その他の数値もおおむね異常がなかったのです。
ピラティス効果を実感した出来事でした。
1年のうちにこれほど健康に向き合ったことはこれまでになかったので、最後の親知らずの抜歯は何としても年内に終えたかったのです。
手術の後は顎から首にかけて腫れ上がり、大きな口を開くことができないので食べるにも苦労をしましたが、例年どおりお正月を迎えることができました。
もうこれで、気になっている体の不安はどこにもないと思うと心が晴れ上がりました。
あなたが、もし何となく気になっている体の部分があるのなら、早めに健康診断を受けてみ
ることをおススメします。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。