<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫(47歳)、娘(18歳)、息子(13歳)と愛犬ポメラニアン(6歳)と暮らし、癖のある義理の家族に振り回されている兼業主婦。
いつも家族を振り回す超自己中心的な義妹(41歳)。
義妹は夫婦と犬1匹、インコ3羽で暮らしていましたが、ここ数カ月、犬の体調が悪いため自分だけでは面倒がみられないと、義母(69歳)にインコの世話を押し付けたり、犬の世話を私たち家族に押し付けようとしたり、大騒ぎしていました。
家族の説得で何とか収まりホッとしたのも束の間...。
「ずっと体調が悪くて、自分のことだけでも大変なのに犬の介護やらインコの世話で、私は瀕死の状態だから、家族に協力してもらうしかないと思うわけ。本当なら家族の誰かに家に来てもらいたいけど、そうもいかないだろうから、そっちの家の近くに引っ越すことにしたから...。良い物件を探してくれないかしら?」
義妹から突然そんな電話がきたのです。
我が家の近くに引っ越してくると言うだけでも驚きましたが、自分は体調が悪いから家探しは私たちに任せると言うのにも衝撃でした。
「そんなこと急に言われてもこちらも困るし、仮に引っ越してくるとしても自分たちの住む家なんだから自分たちで探さないと...」
義父(72歳)がそう言うと、何でも自分の思い通りに事が進まないとヒステリーになる義妹は、いつも通りの反応を返してきます。
「お父さんは自分の娘が過労死しても何とも思わないの? 本当、私に冷たいわよね。私はいろいろみんなのことを助けているのに信じられない」
困った義父は、とりあえずみんなと相談して連絡し直すと電話を切りました。
義父から相談された夫(47歳)と義兄(47歳)は話を聞いたとたん顔をしかめました。
「また、いつもの病気が始まっただけなんだから、放っておけばいいんだよ。そのうち忘れちゃうでしょ」
しかし義父と義母は、やはり実の娘なので心配なのでしょう。
私に義妹の様子を見てきてほしいと頼んできました。
仕方なく、義妹の好きなケーキを買って様子を見に行くと、義妹は好物のケーキをパクパク食べながら、自分がいかに大変な状況にいるかをペラペラと話してきました。
平日は食事の支度は夕飯だけ、洗濯もスイッチオンで洗濯から乾燥まで全自動、土日の食事は夫(49歳)がやってくれるそうです。
犬の介護といってもオムツの交換と食事のときに介助してあげるだけ。
義妹が騒ぐほど大変そうには思えませんし、目の前でケーキをパクパク食べながらしゃべり続ける義妹は重病人には見えませんでした。
そんな義妹の様子に私は腹が立ってしまい、つい言ってしまったのです。
「引っ越してくるのは構わないけど、自分たちが住む家ぐらい自分たちでちゃんと探した方がいいわよ。後から住んでみて文句を言われても困るから」
義妹の顔が険しくなっていくのが分かりましたが、私は構わず続けました。
「仮に探してあげるとしても、私たちは仕事をしているから、家探しには相当時間がかかると思うわよ! もしかしたら半年、1年かかるかもしれないけど、それでもいいの? 私なら引っ越しでお金や労力を使うより、便利な家電やサービスを上手く利用して、たまには気晴らしに贅沢するわ」
すると、ヒステリーを起こして激怒すると思っていた義妹は思いもよらない反応を示したのです。
「そうかぁ。引っ越しなんかにお金を使うなら贅沢した方がいいかもね。もう少し慎重に考えてみるわ」
私は呆気に取られながら義妹宅を後にしました。
義父と義母に話すと「良かった、良かった」と喜んでいましたが、2人の喜ぶ姿を見ながら「気晴らししたいのはこっちの方だわ」と思っていました。
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