<この体験記を書いた人>
ペンネーム:けんけん
性別:女
年齢:50
プロフィール:実母(79歳)息子(12歳)の三人で、ちょっと田舎に暮らしています。
近頃、息子(12歳)との比較で、自分の衰えを痛感するようになってきました。
うちは毎月1日と15日は、息子が学校に登校する前に氏神様に参拝する習慣があります。
息子はランドセルと図書館の本を10~20冊詰め込んだ鞄を背負い、さらに水筒を下げて参道へ行くのですが、遅刻ギリギリになるので、その荷物を持って毎回走っています。
私も一緒に走るのですが、息子と同じスピードで走るのがいっぱいいっぱいなばかりか、むしろ私の方が遅れ気味で...。
ふと息子の荷物が何キロあるのかと思い、体重計でランドセルと本の鞄を測ると10キロ以上ありました。
こんな重荷を背負った息子と走っても勝てない現実に、年をとったなとため息がこぼれます。
老いを感じるときはそれだけではありません。
我が家では薪ストーブを使用しており、薪は実家の裏山から伐採しています。
私がチェーンソーで伐採する横で、息子はなぜか斧と鉈で木と格闘。
直径25cmから30cmの木を1時間半ほど掛かって伐採していました。
私にはとてもそんなことは無理です。
また、私が斧で薪割りをすれば薪への命中率も以前より悪くなり、昔なら半日でできたのですが、今は1時間もすると息が上がって中断してしまいます。
今では息子に割ってもらった方が早くて正確なため、頼ることが増えてしまいました。
もう体力仕事ではどうあがいても息子にかなわないようです。
50歳の私と育ち盛りの12歳、そもそも比べるのもオカシイですよね。
何せ比較対象である息子の成長は右肩上がり。
それと比べたら私は衰えていく一方なのですから。
では、頭の方はどうなのかというと、これも息子に比べて...というか比べるまでもなく、寄る年波をひしひしと感じています。
息子は本が大好きで、たくさん読んでいます。
そして、いつも読んだ本の内容を話してくれるのですが、それが理解できないことが最近気になってきました。
私が理解してないと感じると息子は意味をかみ砕くように説明してくれるのですが、なかなか分からず...。
息子の説明は下手ではないと思うので、私が衰えたのだろうと落ち込みます。
家の使っていない物置化した部屋の整理もなかなか進みません。
ここに棚を作ってなど、整理する構想も練っているのに、体が動かないのです...。
そして最近の一番ショックな出来事は、郵便局のATMで振り込みをしようと振込用紙と通帳を持って行くと、暗証番号を忘れてしまいロックが掛かってしまったこと。
前の月までは問題なく暗証番号を覚えていたのですが、突然思い出せなくなってあきれるやら悲しいやら...。
ロックを解除する手続きも煩わしく、もう本格的に若くはないこと、そして物忘れに悩まされる年齢になったことを実感したのでした。
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