<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちーさん
性別:女
年齢:63
プロフィール:会社員。同じく会社員の夫(62歳)と現在は二人暮らしです。
私は63歳、私の妹は61歳、一緒に仕事をしている女性は75歳です。
3人とも宿泊業(貸別荘)に携わっています。
妹の夫が宿泊施設のオーナーで、そこで中心となって働いているのが、昭和のアイドル御三家のような私たち3人の女性。
年齢を見ると高齢者ですよね。
でも、普段話すことは人生のこと、男性のこと、趣味の話など若い女性と一緒で元気いっぱい!
少し若い子育て世代の方たちに伝えておきたいのは、大変な時期を乗り越えてきたからこそ、心身共に元気でいられるということです。
「頑張らなければ!」と意気込んで毎日を過ごすのは立派ですが、疲れてしまうこともありますよね。
私たち3人に共通しているのは、頑張りながらもすり抜けるように生きてきたことです。
どうやってすり抜けてきたかを一つ一つ説明してしまうときりがないので、例えば宿泊業の掃除のことについて。
3人ともお客様が帰った後に、客室などの掃除をしています。
この仕事を始めたとき、私は36歳でした。
オーナーである妹の夫に頼まれて小さな貸別荘を手伝うことになったのですが、掃除の人を雇うほどの利益が出ていません。
そのため、36歳から今までずっとこの仕事を続けることになってしまいました。
「妹の夫がオーナーだから、掃除を手伝うことなんて当たり前のことでしょ...」
その間、周りからはそう言いたげな視線を感じたり、逆に「掃除なんかしているの!?」と言われたりしたこともあります。
初めの頃は正直言って3K(キツイ・汚い・危険)の仕事をどうしてやらなければならないのか...と思いました。
銀行のOLだった妹や、小さな街ですが「○○(地名)の人」と地元の新聞で写真付きで紹介されたことのある私のプライドはズタズタです。
ですが、そんな他人の目や言葉にもとらわれずドンと構え、悪意の視線からすり抜けるように過ごすようにしました。
コツは「自分が楽しくなることを考える!」です。
仕事では下はジーンズ、上は汚れてもよい服を着ていますが、仕事以外では必ずおしゃれを心がけています。
また、掃除は確かに大変ですが、体を動かすので運動になると前向きに捉えるようになりました。
年齢の割に、膝や腰の痛みがないのは、日頃から動いているからではないのかと、掃除を「良いこと」にしたのです。
そうすると、周りから何を言われても怖いものはなくなってきます。
人の目も、人から言われることも、捉え方次第で悩んでしまうこともありますが、受け止め方を変えれば気にならなくなります。
人からの悪意はすり抜けて、それについて見ざる聞かざる言わざるです。
いろいろ悩むこともあると思いますが、なるべく楽しくなることだけを考える人生がいいですよ!
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