「なに休んでる! 病は気から!」弱った家族にいつも嫌味を言う健康自慢の義父。でも健康診断で...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫(47歳)と高校生、中学生の子どもの4人家族。夫の実家のレストランを手伝いながら、義父母と半同居をしている。

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義父(72歳)は、とても丈夫な人です。

私が主人(47歳)と結婚してから19年間、義父や義母(69歳)と同居していますが、義父が寝込んだことは一度もありません。

健康体なのは良いことなのですが、何事に対しても基準は自分なのが面倒です。

孫(18歳の娘と13歳の息子)以外の家族の具合が悪いと、心配するどころか「病は気からなんだよ。ゆるんでる証拠だな」と憎たらしいことを言うのです。

半年ぐらい前、私はホルモンのバランスを崩し、1カ月半ほど体調が悪い時期がありました。

そのときも何度となく義父から嫌味を言われ、精神的にも辛い思いをしました。

私は家族で営む中華レストランを手伝っていますが、義父に嫌味を言われたくないので、体調が悪くてもお店には出ていました。

しかし、お客さんがいない暇な時間に椅子に座って体を休めていると、義父がすかさず嫌味を言ってきます。

「いつになったら、そのホルモンとやらは治るんだ? ホルモンのバランスが崩れる病気なんて聞いたことないけどね」

まかないを食べているときも逃しません。

「ホルモンの病気とやらは、食欲は関係ないのか?」

などと、毎日何かしらの嫌味を言われていたのです。

先日、そんな義父が区の健康診断で肺に影があると再検査になりました。

すると、今まで検査などで引っかかったことがなかった義父は、勝手に自分は肺がんだと思い込み、途端に食欲がなくなり、ぼおっと考え事をしては、ため息を連発するように...。

義母の話だと夜もなかなか寝付けないようで、夜中に何度も起きてため息をついたり、ご先祖様の仏壇に手を合わせたりしていたそうです。

さらに、どこで聞いたのか調べたのかは分かりませんが、日本人が一番かかるがんは肺がんだと知ると、もう大変! 

一気に重病人になってしまい、お店にも出てこなくなってしまいました。

再検査に行くときも「足がふらつくから送ってくれ」と頼まれ、私が車で病院に連れて行くことになり「余命宣告があるだろうから」と、義母も付き添わされたのです。

「あと俺はどのくらい生きられるのかな? 医者の顔がくもっていたから思った以上にがんが進んでいるのかも」

検査から戻ってきた義父はそう言ったまま、黙り込んでしまいました。

そして、いよいよ医者に呼ばれ結果を聞くことに...。結局、肺の影は何でもありませんでした。

医者の説明を聞いている義父の顔をチラッと見ると、驚きの余り、目を見開き、鼻の穴も口も全開に開いていたので笑いそうになったほどです。

「お義父さん、がんじゃなくて良かったですね! いつも、病は気からと言っているから、がんも気持ちで治しちゃったんですかねぇ」

帰りの車の中で、義父に日頃のお返しにチクりと嫌味を言ってやりました。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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病が気から、なら世の中に難病なんか存在しないよ。この言葉を軽く言う人っておかしいよ。
生まれつきの難病が ある人は必死なのです。

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