<この体験記を書いた人>
ペンネーム:けんけん
性別:女
年齢:50
プロフィール:実母(79歳)と子供(12歳)との三人で、ちょっと田舎に住んでいます。
79歳になる母には、不思議な話が多くあります。
きっかけは、今から30年ほど前、大阪の下町の商店街で母がお好み焼き店を営んでいた頃の話です。
昼間の営業ということもあり、割と繁盛していた店でしたが、母が突発的な病気で入院して店を休むことが何度かありました。
そんなある日、昔話に出てくる山姥のような姿をされた方が店に来て言ったそうです。
「病気になるのは、その道に入らなければならないのに入っていないからだ。修業をしないと死ぬよ」
その方は、若い頃からお祓いや祈祷をされていて、引退して同じ下町に住む娘さんの家の近くに引越しされて来たとの話でした。
それから母は、その方の指導で1年間毎日滝行へ行くようになりました。
ある日の修業で、母が滝の行場に行くと何人かの老婦人がいらっしゃって、滝行の間中一緒にお経を唱え、行が終わると一緒にお茶を飲みながら雑談をしたそうです。
後日、その中の1人の老婦人が足が痛いとおっしゃるので、母はその方の膝をお経を唱えながら擦ったのだといいます。
その翌日に「いつもは途中で休み休み駅まで行くのに、昨日は坂道を一度も休まず歩けました。ありがとうございます」と言われ母本人も驚いたそうです。
そんなことを言っていただいたのですが、母は好きで入った道でもなく、1年間は行く約束をしたのでイヤイヤ行っていたところもあったといいます。
ですが、イヤイヤ行くとやはり滝行の作法がいい加減になってしまうそうで、そんな日は滝に入ると必ず頭が割れそうなほど痛くなるといっていました。
行場までスクーターで通っていたのですが、「噴水みたいに吐きながら帰って大変だった。神様って居てはるんやわ」と話してくれたこともありました。
「噴水のように吐きながらって、見た人が驚いて救急車呼ぶんやないか」と思ったのを思い出します。
結局、母は1年間通い続け、修験道の免状をもらいました。
そんな母には、まだまだ不思議な話があります。
お百度参りを毎日する行をしていた時期があったのですが、その期間の中間ぐらいに用事で行くのが遅くなった日があったのだそう。
なんとか急いでその日中に行くと、駐車場近くの山門に猫が座って待っていたというのです。
母は動物が近くにいると悲鳴をあげるほど嫌いなのですが、その猫は怖くも感じなかったのだとか。
猫は自分の前を先導するように歩き、石の上でお百度が終わるのを待っていて、終わると来た時と同じように駐車場近くまで送ってくれて、車が出るまで山門から見送ってくれたとのことでした。
正直、普通なら考えられないような不思議な話ばかりだと思います。
ただ、母はこの道に入ってから、突発的な病気をすることもなく元気に過ごしています。
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