<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女
年齢:45
プロフィール:子育て中の主婦です。
私は子どもの頃から食べることが大好きでした。
特に脂っこいものや味の濃いものが大好きで、活発な方だったからか痩せ型でしたが、小学生高学年の頃にはステーキを何枚もぺろりと食べてしまうほど、食欲があってお腹が丈夫な子どもでした。
それは思春期になっても変わらず、女の子同士で外食するようになって、自分の食べる量が他の女の子よりかなり多いんだとやっと気づきました。
私はファストフードのハンバーガーセット程度では食べた気がしないのですが、友人はポテトが食べきれないと言って捨ててしまいます。
なんてもったいないと、彼女がポテトを捨ててしまう姿を物欲しそうに眺めていました。
とんかつ屋さんに行けば脂身だけ残す友達や衣を残す子がいます。
私は脂身や衣こそが大好きで、内心、信じられない! と思っていました。
私が特に大好きなのは脂の乗った国産牛のサーロインステーキ。
学生時代、お金のない一人暮らしの私に、実家の父が年に数回送ってくれる高級牛肉ステーキを、一人でお腹いっぱい食べたときの喜びは忘れられません。
あれから10年以上がたち、2人の幼い子どもを抱えて大忙しの毎日を送っていた頃のことです。
経済的にも学生時代よりは余裕があり、たまのご褒美に国産牛のサーロインステーキを食べられるようにもなりました。
恥じらう気持ちもなくなってしまい、夫より多めのステーキを平らげても平気です。
私の誕生日や夫婦の記念日には必ずサーロインステーキを食べていました。
そして30代後半になった誕生日のこと。
その年も自分の誕生日に奮発して、たっぷり脂の乗った国産牛ステーキを用意しました。
美味しくて感激しながらワインとともに大量のステーキをお腹に流し込んだのですが、夜中にすごい腹痛で目覚め、脂汗を流しながらトイレに籠ることになったのです。
まさか牛肉のせいだとは思わなかったのですが、その後も脂の乗った牛肉を食べるたびに同じことが起き、牛肉が食べられなくなったことを認めざるを得ませんでした。
45歳になった今では、サーロインの味を思い出しながら、ほんの少しのフィレステーキを噛み締めて食べるようになりました。
それも少しでも食べ過ぎるとお腹がゴロゴロし出します。
なんでこんな情けないお腹になってしまったのか...。
これが歳をとるということかと情けないやら悲しいやら。
大好きだった生クリームも胃もたれするようになり、今では食べられる量がすっかり減ってしまい、大好物のカップアイスも一つ食べ切れなくなってしまいました。
最近では鶏肉ももっぱら胸肉ばかり。
脂からどんどん遠ざかる食生活が寂しいです。
好きなものをお腹いっぱい食べられる幸せって若いからこそのものだったんだなぁ! と、今では思います。
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