皆様こんにちは、『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
前回の記事:お酒無しではいられない夫がアルコールアレルギーになった結果...!/くるぴた
いろいろな意味で、常識の枠を超えた元夫。
この人がどんな家庭で、どんな風に育ったのか、疑問しかありませんでした。
一度彼に、彼の両親がどんな人なのか聞いてみたことがあります。
するとこんな答えが返ってきました。
「親父は真面目で小さい男、お袋はオランウータンだな」
自分を育ててくれた両親に対して、何という言い草だろう、それとも余程の毒親だったのだろうか......? などと当時は思ったものです。
それはそれとして、同棲中はこの人のあまりの変人ぶりに、結婚したいとか籍を入れたいとか言う気持ちが無くなりつつあり、両親に会わせてくれとかそういう話は一切しなかったのですが......
その機会は向こうからやってきました。
元夫のお母さん(以後お義母さん)が沢山の手荷物を持って、アポなしで我々が住むマンションを訪ねてきたのです。
その日は土曜日で、元夫は珍しく休日出勤中。
チャイムが鳴り、当時カメラ付きではなかったインターホンにうっかり私が出てしまいました。
「えっ、誰?......ここは息子のマンションよね?」
これが彼のお母さんの第一声。
この時は70代後半でしたが、身なりをキチンと整え、髪も真っ黒に染め、小柄だけれど表情がキリッとしていて、モノをハッキリと言いそうな雰囲気の人でした。
とりあえずお茶を出し、会社に行っている彼に電話を掛けると「仕事中はどうにもできないから俺が帰るまで君が話を繋いでおいてくれ」とのこと。
かくして、初対面のお義母さんとしばらく2人きりになるのが決定したのです。
まずリビングで始まったのは尋問でした。
私の名前、年齢、出身地、職業もしくは職歴、家族構成など、次々とよどみなく聞き出していくお義母さん。
緊張している私は、どんどん自分が丸裸にされていくような感覚を覚えました。
その辺りでお茶請けに出したせんべいがなくなり、お義母さんに「私が持ってきた饅頭があるから持ってきて」と言われ、慌ててそれを持ってきました。
そのあたりから、今度はお母さんのターンとなり、元夫の赤ん坊の頃から社会人になるまでのエピソードが次々と語られました。
元夫はぼんやりとしたのんきな子どもで、絵を書いたり工作をしたりするのが好きだったこと。
その頃は勉強も好きではなかったから、中学校を出たら熊の木彫りの置物を作る職人にさせようかと言う話を夫婦でしていたことなど...... 今思えば、熊の木彫りに関しては冗談だったかもしれません。
気がつけばその頃には、お義母さんの持ってきたおまんじゅうも1箱16個入りの半分以上がなくなっており 「これ以上食べたら息子の分がなくなるから」 と言うお義母さんの一言で箱を下げると、今度は 「持ってきたメロンがそろそろ冷えているでしょ?あれ持ってきて」 と言われ、赤肉のメロンを切って皿に乗せ、テーブルに出しました。
メロンを一切れ口に入れたお義母さんが 「うん、いい感じに熟れてる。やっぱり4〜5日置いといてよかったわ」 と満足げに言った後、始まったのは息子の前の奥さんに関する愚痴でした。
その件に関しては、元夫に聞いていた話とほとんど同じです。
水商売をしていた女性で、小学生の女の子の連れ子がいました。
再婚後も夜遊びが止まず、浮気をして再び離婚となったそうです。
その話が終わる頃、お義母さんが今度は 「私が持ってきたタッパがいくつかあったでしょ? あれの1つにカブを甘酢に漬けたやつがあるから、あれと小さい皿と箸持って来て」 と言い出しました。
お義母さんが家にやってきたのは午後2時過ぎ。
てっきり昼ご飯は済ませているものだと思っていたけれど、あまりの食欲にもしかしてまだだったのでは? などと不安になってきて、お義母さんにそれとなく尋ねてみると、お母さんは 「いや、家で食べて来たよ」 と、事も無げに答えます。
カブの甘酢漬けを冷蔵庫から取り出して、ふとリビングを振り返ると、手足はそれほど太くないのにお腹周りだけポンポコリンなお義母さんがソファーに沈み込むように座る様子が、オランウータンのように見えてきました。
その後、お母さんがトイレから戻ってきて 「この家なんで居間よりあっちのほうに大きいテレビ置いてあるのかね。別にこっちに置いてゲームをやればいいのにね」 と言いながら、そのままスルーッと夫の部屋に入っていきました。
そして、その直後大きな悲鳴が......
「何、この部屋⁉︎ なんでこんな壁がボコボコになってるの⁉︎」
元夫が普段、鬱憤晴らしに殴りつけて穴だらけにした壁を、お母さんが目撃したようです。
「何やってるの! こんなことをしたらマンションの価値が下がるだけでしょ」
全く以てごもっともな意見です。
ただ、お叱りを受けるのが私なのは、ちょっと納得いきませんが......
少し経った頃、玄関先で鍵を開ける音がして、元夫が帰ってきました。
「お袋何で急に来るんだ。来なくていいって言ってるだろ」
「何でって、急に来ないと、あんた来いって言わないでしょ」
その後、元夫とお義母さんとでしばらく話し合い、元夫の実家に一度2人で顔を出すことが決まりました。
そして1年ほど後に入籍することになるのですが、それはまた別の機会にお話しします。
【まとめ読み】モラハラ変人夫と熟年離婚へ! くるぴたさんの記事リスト
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