こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
前回の記事:姑に貸しを作らない。家事も育児も手伝ってもらったら「時給」を渡しています/斗比主閲子
私が二世帯住宅を選択した理由は以前にも書いたように、住宅ローンをできるだけ背負いたくなかったからです。
結果的に、借金を背負うどころか、余ったお金をずっと投資してきたので今では富裕層になりました。
住宅ローンを背負いたくないのは誰でも同じだと思うのですが、私が特に意識したのは"離婚"でした。
そう、日本人の結婚した夫婦の三分の一が生涯で体験する非常にポピュラーなイベントです。
離婚を経験された方はよくご存知だと思いますが、離婚のタイミングで住宅ローンが残っていると大変面倒なことが起こるんですね。
離婚未経験者の方のために後学までにお教えすると、離婚時には財産分与ということをします。
夫婦がこれまでの婚姻生活で培った資産を二人で分けるわけです。
資産がお金であれば簡単です。
仮に1000万円の貯金があれば500万円ずつ二人で分ければいい。
車みたいな分けられない動産があるなら、車を現金価値に置き換えて、車と現金で分ければいい。
ただ、これがローン付きの住宅だと難しくなるんですね。
簿価4000万円の住宅で、ローンがまだ3000万円残っていたとすると、住宅を財産分与するためにはローンをどうにかする必要が出てきます。
対処としては、どちらかが住み続けてローンはもう一方が返済し続けるパターンと、家は離婚前に売却してローン返済後の現金を二人で分けるパターンの二種類がありえます。
対処とは言いますが、実はどちらもリスキーで、離婚した夫がローンの返済を滞り住宅が債権の担保に売りに出されてしまったとか、いざ売ろうとしたら急いでいたからかローンより安くしか売れず借金しか残らなかったなんてことがありえます。
私の友人にも新婚でいきなり新築を購入し、3年で離婚して、新築プレミアムがなくなった中古の家を売却したら、二人の手元に何も残らなかったなんてケースを見たことがあります。
というわけで、離婚を想定すると夫婦で多額の住宅ローンを背負うのは結構大変な状況が考えられちゃうわけです。
私はいざ自分が離婚を考えたときに、家をどう処理するかで悩むのなんて嫌だなと思い、住宅ローンは背負いたくないなと思ったのでした。
加えて、住宅ローンを背負わない代わりに、余ったお金は投資したいなと思っていたわけです。
結婚後に増えた投資資産も財産分与の対象にはなりますが、もし、投資で資産が順調に増えていたら離婚時に生活が相当楽になりますから。
夫婦が離婚を躊躇する理由としては子どもの世話を考えてというのと、離婚後に経済的に自立することが難しいことが一般的です。
冷えきった夫婦だけど、子どもが大きくなっても離婚しないというのは、おおよそ経済的な理由が考えられます。
私は私自身の人生を歩みたいので、家もそうですし、お金がないということで離婚をできないなんてことがあればそれは嫌だなと考えました。
だから、二世帯住宅にして住宅ローンを背負わずに、経済的な自由をいつでも得られるように家に使わなかったお金を投資し始めたのです。
結婚する前から離婚のことを考えているなんて、我ながら相当頭でっかちだったと思います。
こんな考えを持っていたなら、実はすでに何度か離婚しているんじゃないかと思われそうですが、実のところはパートナーとはラブラブであり(死語)、離婚の気配はまったく見えていません。すいません、修羅場エピソードを期待している方のご要望にお応えできなくて......。
そんなこんなで、2008年の世界金融危機の前から投資を続けてきて、ここ10年のアメリカの株高のおかげもあって、今では私だけの投資資産で富裕層になっていたのでした。
たまたま相場が良かっただけで、今後10年も同じように株価が上がり続けるかは分かりませんから、私みたいな状況になるために二世帯住宅に暮らして、余ったお金を投資するなんてことはお勧めしません。
なにしろ、二世帯住宅自体が今時やる人はかなり減っていますし、すでに書いたようにしなくていいストレスもかなりあるものですから。
ただ、パートナーだけではなく、姑との関係でも、お金があると思えばずいぶん気が楽になるのは確かです。
いざとなれば夫婦で二世帯住宅から出てもなんとかなりますし。
そういう意味では、二世帯住宅で浮いたお金を投資するというのは、二世帯住宅で我慢しないために自ら編み出した防衛策だったのかなと思います。
ということで、今回は生臭いお金の話でした。
次回は、何にどんな風に投資をしてきたかを紹介します。
【まとめ読み】二世帯住宅在住、富裕層! 斗比主閲子さんの記事リスト
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