<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
体の不調を感じるとすぐに病院に行く私ですが、そうなったのには学生時代の苦い経験があります。
約20年前の学生時代、応援している野球チームの試合に行ったときのことです。
季節は肌寒い秋でしたが、応援に熱の入った私はTシャツ姿で大声で応援をしていました。
屋外の球場で風が吹き荒ぶ中、ナイター試合は延長戦にもつれ込み、なかかな決着がつきません。
どちらのチームもあと1点が取れないまま時間がたち、やっと決着がついたときはすでに終電ギリギリでした。
駅まで猛ダッシュして、一人暮らしの家にたどり着けたのは深夜。
体は冷え切っていました。
そして私は案の定、風邪をひいてしまったのです。
最初は少し喉が痛いくらいでしたが、大声で叫び続けていたからなのか2日後にはまともに声も出せない状態になってしまいました。
それでも、ただの風邪だし寝ていれば治るだろうと思い病院には行きませんでした。
しかしどんどん病状は悪化します。
まず鼻が完全に詰まって鼻で呼吸することができなくなりました。
咳も止まらず、夜中も咳のせいでまともに眠れません。
さらには呼吸をするたびに喉を通る空気が刺激となって、息をするだけでも喉に激痛が走るようになりました。
すでに声はまったく出ない状態です。
さすがにこのままではまずい、もし何かあったら救急車も呼べないと思い、病状を書いた紙を持って近所の病院に行きました。
私の喉を診たお医者さんは驚いていました。
「うわー、これはひどいね。どうしてこうなるまで来なかったの! あと少し来るのが遅かったら、腫れで喉が完全に塞がれて息ができなくなってたよ。鼻も詰まってるんだし、息ができなかったら死んじゃうこともあるんだからね」
ただの風邪だと思っていましたが、まさか呼吸ができなくなる寸前までひどくなっていたとは...。
自分でもびっくりしましたが、全く声が出ないのでその驚きも伝えられず、ただ頷くだけでした。
そして、このタイミングで病院に行って本当によかったと思いました。
病院で治療を受け処方された薬を飲むと徐々によくなっていき、3日後くらいにはだいぶしゃべれるようになり、1週間もすると完全に元気になりました。
コロナ禍が始まって1年以上がたちますが、ネット上で「コロナはただの風邪だからたいしたことない」というような発言を目にすることがあります。
そのたびに、ただの風邪だとしても呼吸ができなくなって死にかけることはあるんだよ...と、この時の痛い経験を思い出します。
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