現在のワタクシは近くに住む可愛い孫たちに癒されているごく普通のばぁばでございますが、過去に起こったゲスな元旦那との思い出を語っていきたいと思います。
前回の記事:夫のリストラから夫婦で居酒屋経営へ。順風満帆だった我が家に忍び寄る影/オキガネ
夫婦で切り盛りする居酒屋は10年も経つとオープン当初程の勢いは無くなったものの、常連のお客様で溢れかえって結構繁盛しており、それなりの売り上げを保っておりました。
家族連れやカップル、会社の歓送迎会、大学生のコンパ、一人で静かに飲んでいらっしゃる方、うちの旦那と話したい為にいつも旦那の前に座られるお客様等で連日店は賑わっていました。
その常連さんの中で特に印象に残っている女性がいました。
小柄な私と比べると割りと大柄でふわりとした栗色の長髪。
私よりも10歳くらい年下に見えました。
その女性はいつも一人で来ては、旦那の前のカウンターに座って飲んでいました。
彼女は下戸の私からすると信じられないくらいの酒豪でした。
店はお料理よりもお酒の売り上げの方が実入りが良いですからね。
お店にとっては本当に有難いお客様でした。
女性はよく一人で来ていたけれど、何度か成人した娘さんと来ているのを見かけたこともあります。
私がそのお嬢さんのことを成人した娘さんだと確信したのは、彼女のことを「お母さん」って呼んでたしお酒も飲んでいたから。
さて、そんなこんなで旦那の前のカウンターでは、常連のお客様によるデッドヒートが繰り広げられていました(笑)。
大将である旦那は、お客様から話しかけられるととても上手に会話のキャッチボールをします。
だから例の女性と楽しそうに話をしていても、「あぁいつものリップサービスか」くらいにしか思わず何の不自然も感じませんでした。
あれっ?? 旦那の様子がおかしいぞ?と気付いたのは、お店が普段より特に忙しかったある週末のことでした。
その日はあまりにも忙しかったので仕込み済みのものはほぼ無くなったも同然の状態でした。
仕込み済みとは、冷蔵庫に保管しているものをそのまま出してきて、後はそれを焼いたり炒めたりするだけで良い状態のものです。
仕入れたお肉や野菜を串に差したり切っておいたり混ぜておいたりすることを営業前に済ませておかないと、営業中に材料の段階から料理を作るとなると大変な時間がかかってしまうのです。
いつも私より早く店に行って一人で開店準備をしている旦那だけど、流石にこれだけ仕込みが無くなったら大変だろう。
そう考えた私は家事を早々に切り上げていつもよりもかなり早い時間に店に向かいました。
思い起こすと前日の仕事終わり。
「これだけ仕込み無くなったら明日の開店まで間に合わないね。明日は私早く来て仕込み手伝うよ」
仕込みがほぼ無くなっている事に気付いた私は旦那にそう提案しました。
負担が減る事で旦那も喜んでくれるだろうと思っていました。
しかし、旦那から返って来た反応は予想とは違うものでした...。
【まとめ読み】旦那がゲスを極めた!? オキガネさん記事リスト
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