たとえ茶番劇でも!三姉妹のバレンタインの思い出/中島めめ

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こんにちは。中島めめです。
今回は父とのバレンタインの思い出のお話です。

前回のエピソード:手遅れの指示に謎かけ!?助手席に母はいつも珍道中


父は最近は甘いものを少しは食べるようですが、私が子供の頃は父がお菓子などを食べているのをあまり見たことがありませんでした。そのせいで私は「大人の男の人はお菓子は食べないんだ」と思い込んでしまっていたくらいです。

そんな父だったので、バレンタインデーにチョコレートをあげても嬉しくないだろうと分かってはいましたが、気持ちの問題だし、という事で毎年私と妹たちと3人でチョコレートを買いに行っていました。

父はチョコレートをあげると大抵1つだけ取って残りを私たちにくれるので、私たちは完全に自分たちが食べたいチョコレートを選びに行っていました。

私が「今年に限ってお父さんが全部チョコ食べちゃったらどうする?」と妹たちに聞いたら「そんなぁ~!」と返ってくるほど自分たちが食べる気満々なのでした。

 

父はふだんあまり喋らない人で、何を考えているのかわからないところがありました。

私たち3姉妹の中で、私はおしゃべりでうるさく、真ん中の妹はクール、末の妹は家族にとっていつまでも幼い子、という感じだったので、黙っている父にぐいぐい話しかけて行くのはいつも私の役割なのでした。

そんな私にとっても父は「つかみどころのない謎の人」だったので、妹たち二人にとっては父はもっと不思議な人だったかもしれません。

 

そして3人で選んだチョコレートを渡すといつも「お、サンキュ」などと言って中身を出して(待機する私たち...)1つ取った残りを「こんなに食えんわ」と返してよこすのでした。

恒例行事のように行われるこの流れを母は「茶番やな」と笑っていましたが、父がチョコのお返しのつもりなのか自分の机の引き出しのケースにたまった小銭をみんなで分けろとくれた時のメンバーには、母もしっかり入っていました。

母は「私は私であげてるから」と言っていましたが現場を見たことがないので、本当のところはよくわかりません。

今年のバレンタインは父も自分で食べてくれると思うので、ちゃんと父の好きそうなチョコレートを選んで渡そうと思います。

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中島めめ

ライブドア公式トップブロガー。家族との笑いの絶えない日常を描いたブログが月間200万PVと人気に。超インドア派で子どもの頃は「ハイジが来る前のアルムおんじ」のような人生を送るのだろうと想像していたが、実際はまったく違う日々を送る。
食品サンプルやドールハウスのミニチュア小物が大好き。

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