いよいよ始まった抗がん剤治療。日々の生活に辛い副作用が押し寄せる/なないお

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乳がんの中にも様々なタイプがあり、私の場合は乳がんの中の5~10%ほどといわれる浸潤性小葉がんでした。左胸に2センチと1センチ、左脇のリンパ節に1センチのがんが見つかりました。

前回の記事:まだ幼い子供たちに母親のがんを告げるべき?その時私がとった行動

小葉がんは見えているものだけではなく小さなものが点在する場合が多く、どれくらいの広がりがあるのかは切ってみないことにはわからないそうです。

ステージは2b、がんのグレードは高く進行度も早いタイプと言われました。

治療は、手術、抗がん剤、放射線治療、ホルモン治療をやっていくことになっていましたが、「手術と抗がん剤はどちらが先でもかまわない、予後は変わらない」と主治医の先生に言われ、抗がん剤を先にすることにしました。

理由は単に仕事やぬけられない予定がすでに入っており、手術のためにまとめて入院する日程がとれなかったからです。

 

2016年6月、いよいよ抗がん剤の投与が始まりました。最初は様子を見るために一泊二日の入院の上での点滴でした。

抗がん剤は最初の3ヶ月はAC療法というもので、3週間ごとに通院して点滴を受けていました。残り3ヶ月はパクリタキセルを毎週。あわせて半年間の予定です。

今は副作用を抑える薬も色々あるそうで、働きながら治療をする方も多いそうです。特に吐き気を抑えるための点滴や飲み薬で、私はほとんど気持ち悪くなることはありませんでした。

もちろん母子家庭ですから仕事は引き続きやっていくつもりでした。しかし同じように動けるかどうか全く予想ができなかったので、職場にはがんで治療を受けることは伝えていました。

 

最初の抗がん剤投与から数日は特に今までと大きく変わることなく過ごしていました。ところが4日ほど経ったころ、どーんと体が重くだるくなってきました。家ではほとんど寝て過ごすようになり、仕事でも立っているのがやっとの状態になってしまい、これでは全く仕事にならないと限界を感じて、そのまま退職してしまいました。

休職する方法もあったのですがパート勤務のためにそこまで長期の間ご迷惑をおかけするのも申し訳なく退職を選びました。(現在は治療が終わり同じ職場に復帰しています)

元々の体力の違いや副作用の出方は人それぞれです。仕事の内容にもよりけりですが、私の場合は仕事と治療生活の両立は無理でした。

これといってどこかが痛いわけでもなく熱もない、ただただ体がだるくて動けない。まるでインフルエンザで高熱を出している時の様な感覚が毎日続きます。

最初の3ヶ月は、3週間に一度の抗がん剤投与で、間の3週間の中で体調の波がありました。少しでも調子のよいときに家事をやり、なんとか子供たちに食事を作る生活。いよいよ起き上がれないときは子供に近所でお弁当を買ってきてもらっていましたが、生活に余裕もないために頻繁にお弁当というわけにもいきません。動けるときに出来るだけ簡単な調理で出来る食材を買い込んで凌ぎました。時折実家の母がやってきて掃除や洗濯をしてくれました。

家事などは極力周りの協力を得たり手抜きをしてやりすごすことができましたが、どうしても手がぬけないのが子供たちの世話でした。

私の子供たちは発達障害があり、日常生活に様々なサポートが必要です。特に息子は学校の行き渋りがあり、毎日様子を見ながら送っていかなくてはなりません。娘は注意が非常に散漫なためひとつのことを始めるのも終わらせるのも自主的にやることが難しい子です。子供たちのサポートのため学校や福祉や医療との連携も親の仕事です。

仕事を続けながら治療をされている方々にとってみれば、すぐに辞めてしまった私の状況は甘いものかもしれませんが、当時の私にとっては日々をただ回すだけで必死の毎日でした。

一人昼間に寝ていれば、動けずただ息をしているだけの自分が情けない、体が辛い、このまま死んでしまうのではないか、とネガティブな想いが押し寄せます。

横になりながらタブレットでツイッターに吐き出したりいろんな世界を見ることで気を紛らわせる毎日でした。私は生きると呪文のように唱えながら。

>>次回へ続く

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医療監修:すわやまクリニック 田島厳吾 院長

なないお

アラフィフの乳がんサバイバーです。発達障害児をふたり育てるシングルマザー。アスペルガー症候群・ADHDの娘は12歳、自閉症スペクトラムの息子は10歳。心臓病の私の父親(76歳)も同居。パート勤務、ブログなど文章を書いて暮らしています。

ブログ:うちの子流〜発達障害と生きる

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