<この体験記を書いた人>
ペンネーム:楓
性別:女
年齢:46
プロフィール:平穏に生活したい専業主婦。マイペースな夫と部活に励む二人の高校生の娘と暮らしています。
九州に住んでいる義父は、身内を集めてイベントを行なうのが大好きです。毎回楽しいイベントを計画してくださるので大変ありがたいのですが、困ったことに私達家族の予定を全く聞かずに毎回計画を立ててしまいます。
夫には10歳離れた還暦を迎えた義兄がおり、先日めでたく結婚することができました。義父は、長男の結婚を半ばあきらめていたこともあり、大変喜んで、義兄の還暦のお祝いと結婚のお祝いを兼ねたお食事会を開催することにしました。
いつものように、ホテルの宴会場の予約、料理の手配、贈呈用の花束の手配、関東在住の私達家族と身内全員の宿泊先の手配まで、義父が張り切って全部行なってくれました。ただなんと、私達家族の予定は全く聞かずに日程を決めてしまったのです。ですので私達夫婦は約束や予定をすべてキャンセル、娘たちも高校の部活を無理に休んで出席することになってしまいました。
お食事会前日、宿泊先のホテルに到着した私達を待っていたのは、休む間もなく始まった義父との明日のお食事会に関する打合せでした。なんと、夫が総合司会と祝辞、娘二人は花束贈呈とピアノ演奏をすることを勝手に決まっていたのです。前もって話しておいてくださったら、いろいろ準備できたのに。いつものことながら、ため息しか出ませんでした。
旅の疲れもそこそこに、夫は司会原稿と祝辞内容を、娘たちは花束贈呈のときに贈るお祝いの言葉を考え、また、急遽言われたピアノ演奏も、普段からよく弾いているJ-POPの曲の中からお祝いに向いている曲を選び出し、なんとか当日のお食事会では、司会進行や祝辞、花束贈呈、ピアノ演奏を披露することができました。
そんな今回のお食事会。一番義父の被害にあったのは、実は義兄の奥様とその息子さんでした。奥様は再婚で、大学生の息子さんがいらっしゃいますが、息子さんは一人暮らしのため、義兄とは数回会った程度でした。
義父は、宿泊のとき部屋割りを男女別にします。義父の考えは、「結婚したら、みんなうちの家族だから」ということなのです。私が結婚したてのときも、主人しか頼れる人がいなかったのに女性部屋で義母と初対面の叔母様二人と宿泊し、大変気まずく眠れない一夜を過ごしたことは、未だに忘れられません。今回の部屋割りも当然のように男女別。男性部屋には義父と義兄と大学生の息子さんと夫。女性部屋は二部屋で、一部屋は義母と叔母様二人。そしてもう一部屋は私と娘二人と義兄の奥様という部屋割りでした。
奥様と私達は初対面でしたので大変気まずかったのですが、年齢が私と近く、また娘達も息子さんの大学生活に大変興味があったので、すぐに打ち解けられました。
そして男性部屋はというと、夫の話によると息子さんはほぼ初対面の大人達と同室ということで、最初は本当に困っていた様子だったそうです。ただ、ふとした話題から夫の高校時代の部活が同じ野球部だったことがわかり、意気投合して話が弾んだそうです。
今後も義父は何かとイベントを計画してくださると思いますが、私達家族の予定も聞いてから計画を立てていただきたい、また、義兄も家族を持ったことですし、せめて部屋割りは家族単位にしていただきたい、と心から願った九州旅行でした。毎回イベントのたびに義父に振り回され、本当に大変です。
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