モラハラDV夫の元を、息子と二人で飛び出して、丸7年たちました。
当時、中学生だった息子は、今、大学4年、卒論の作成に忙しいようです。
おととしの夏に、親子そろって一人暮らしをスタートしましたが、ここまでくるには、本当にいろいろなことがありました。
モラハラDV夫から逃げるまでの体験談の後に、苦労が多かった母子家庭の暮らしについてを書いています。
【前回】家庭内暴力の連鎖...DV夫を見て育った息子に暴力を振るわれて。今度は息子に怯える日々か
モラハラDV夫の元を飛び出て、今月で丸8年たっていました。
息子と家を飛び出した日は2月で、安いせんべい布団の中で震えていたのを思い出します。
私はロフトに寝ていたのだけど、暖房を消して寝ていたせいかとにかく寒くて。
それと、夫から逃げ出したのはいいけれど、これから先、息子と二人でやっていけるのだろうかという不安もありガタガタ震えていました。
モラハラDV夫との結婚生活では、経済的DVもありました。
生活が苦しくなったので外で働きたいとお願いしても、それをゆるしてくれないし、内職でしのいでいたこともありました。
夫の事業がうまくいかなくなりモラハラはひどくなっていったのですが、それとともに生活費を半分に減らされてしまいました。
毎月20万円くれていたのですが、それを10万円に減らされてしまったのです。
持ち家だったので家賃はかからないけれど、10万円ではとても足りませんでした。
子ども二人が私立の学校に通っていたのですが、二人の学費だけで8万円が消え、残り2万円で、食費、水道光熱費、新聞代、電話代等々、払えるわけないのです。
足りないと文句をいうと、だったら公立に転校させろの一点張りでした。
子どもたちは転校を嫌がったので、私としてもどうしても卒業させたいという思いもありました。
それで、内緒でパートをはじめて、今もそのスーパーでパートとして働いています。
あの頃に比べて今は勤務時間も倍の8時間になっていますが、帰宅しても怒鳴る人がいないという点では本当にラクになりました。
夫の事業がうまくいっていたら家庭崩壊することはなかったのか?と聞かれれば、それははっきりノーと答えられます。
夫との結婚生活は、もう経済的にも破綻していたのだと思います。
仕事による収入が激減しても、家族を守ろうとしなかった夫です。
収入が減ったんだから外で働いてほしいと何度もお願いしたけれど、聞いてくれませんでした。
家族とお金どっちが大事?と聞いたことがありますが、迷わずに帰ってきたことばは「お金」だったのです。
長男だった夫は、両親から譲り受けた土地、家屋を守るのが最大の使命で、それしか考えていなかったのだと思います。
お恥ずかしい話ですが、夫も夫の両親も年金を納めていなかったのです。
義母は早くに亡くなっていますが、義父は年金なしで、貯金を崩して生活していて、72歳で亡くなりました。
夫は、今年70歳になります。
年金は納めてこなかったので、もちろん受給できません、義父と同じく貯金をおろして暮らしています。
「仕事ができなくなった、貯金が底をつきそうだ」と昨年末に、夫から電話がありました。
話したのは、実に数年ぶりです。
さんざんモラハラとDVで苦しめた私に、まさか助けを?
こんな状況で、子どもたちにたかるのだけはやめてほしいって思います。
お金に縛られてきた夫は、70歳を前にして苦境をむかえています。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。