モラハラDV夫の元を、息子と二人で飛び出して、丸7年たちました。
当時、中学生だった息子は、今、大学4年、卒論の作成に忙しいようです。
おととしの夏に、親子そろって一人暮らしをスタートしましたが、ここまでくるには、本当にいろいろなことがありました。
モラハラDV夫から逃げるまでの体験談の後に、苦労が多かった母子家庭の暮らしについてを書いています。
【前回】私の息子は「親ガチャ」に失敗したんだ。モラハラ父から逃げ、貧乏に苦しみ、大学受験は全滅...
現役での大学受験を失敗した息子ですが、就職や専門学校に進学という道はまったく考えていなかったようで、浪人を決めました。
高校の卒業式を終えてからの彼は、文字通り死んだように眠り続けていました。
相当、疲れているのだと思ったものです。
その後、昼夜逆転し、昼間はずっと眠っていて、私が仕事から帰宅しても寝ていることが多く、覇気のない顔をしていたし、勉強もまったくしていませんでした。
「俺、宅浪するから!浪人させてくれ」と、宅浪について熱く語っていたのに。
宅浪とは、塾や予備校に行かずに、自宅で受験勉強をすることを言いますが、それは相当厳しい道のりです。
過去に、宅浪で、国立大や有名私立大に合格した先輩方の体験談を見て、自分も努力すればできると思ったようです。
しかしやる気のスイッチはきれたままで、「なんのために生きているのかわからない 俺はもうだめだ 生まれてこなければよかった」等々、それはもうネガティブ思考の塊のようになっていった息子。
いつになったら立ち直ってくれるのか?と思いつつ、私は見守るしかありませんでした。
本人もこのままでは、まずいと思ったのか、スーパーの早朝バイトに行くと言い出しました。
早朝バイトをすれば、朝早く起きれるし、規則正しい生活に戻れるかもと考えていたのです。
運よく採用されて、早朝5時に、品出しのバイトにでかけていきました。
ところが、その次の日には起きることができず、一日で辞めてしまったのです。
そして、また眠り続ける毎日です。
少し小言を言った時に、私は息子に突き飛ばされて、肋骨を骨折してしまいました。
私自身の心も折れた瞬間です。
DV夫から逃げてきたのに、今度は息子から暴力を受けるとは。
当時は、布団の中で泣いてばかりいた記憶があります。
DV夫の背中を見て、育った息子です。
やはり血は争えないのか、これは家庭内暴力の連鎖なのかと、悩む毎日が続きました。
彼も夫と同じように、暴れた後は、必ず謝ってきました。
当の本人も、どうしていいのかわからないくらいに苦しかったのだと思います。
その後、彼は心療内科を受診し、受験うつと診断されました。
睡眠薬と、抗うつ剤を処方され、医師にはとにかく休むようにと言われたそうです。
脳に詰め込むだけ詰め込んだから、脳が疲弊しているということでした。
その内、外に出るのが怖い、人の視線が気になって仕方ないというようなことも言い出し、自分の部屋にひきこもるようになってしまいました。
私は心配で仕方なかったので、いろんな人に相談してみたのですが、同じようなうつ病経験者の体験談にはショックを受けました。
その方は、うつ病になって、一年間、寝たきり状態になったそうで、とにかく眠り続けたということでした。
うつ病から抜け出すのは、簡単なことではない、一年は覚悟した方がいいという話だったのです。
うつ病は長引く?一年も?だったら来年も受験どころではないかもと思い、気持ちはどんどん落ちていきました。
それでも、彼はあることをきっかけに立ち直ることに成功しました。
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