私を「怖い先輩」に仕立て上げていた!? OB会で後輩から明かされた友人の裏の顔/かづ

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【前回】家事は全部「同居の親任せ」! 親依存から抜け出せない妻が、夫に突きつけられた「ある選択」

私を「怖い先輩」に仕立て上げていた!? OB会で後輩から明かされた友人の裏の顔/かづ pixta_29301770_S.jpg

高校の同窓会の幹事をやめると決めた頃、卒業以来初めて漫研の後輩Tちゃんから電話が来た。

実は漫研は私と真紀が高校1年の時に作り、Tちゃんは1年後輩だった。

なんと卒業後に、当時の部長であった真紀を含めた後輩たちがたびたびOB会を開いて集まっていると聞く。

実は30代になった頃に一度だけ同期の子だけで集まったことがあったが、待ち合わせ場所の駅の改札口で遠くから私たちを見つけた真紀が両手を広げて「キーーン!!」と発しながら走り寄り、私たちの前で「キキーッ! 到着しました!」と敬礼しながら叫んだ時は困った。

「いや...、真紀...、私らええ歳やねんから...」

後輩が言うには、これまでも真紀が同期の私たちをOB会へ誘っていたが、色々理由を付けては来られないと言っていたらしい。

そこで後輩は、一度直接連絡をしたいと真紀に私の連絡先を聞いたそうだ。

私は今まで真紀からそんな話は一度も聞いた事が無かったが、そんな事よりも後輩たちが私に声をかけてくれたことが嬉しかったので快く参加させてもらうと返事をした。

他の同期の子らにも連絡し、皆も参加するとの事で当日を迎えた。

参加者は私が3年の時の1~2年だけでなく、その後の後輩たちも数人来ていた。

ところが今回真紀は欠席。

Tちゃんが言うには、最初に連絡した時にはノリノリで参加の返事をもらっていたらしい。

「かづ先輩たちが来るって言ったら急に用事が出来たとかで...」

せっかく同期や十数年ぶりに会った後輩たちと真紀の陰口になるようなことはしたくなかったが、次々と出てくる後輩たちの話に私だけでなく同期たちも開いた口がふさがらなかった。

「今まで何度も何度もかづ先輩たちに来てもらえるようにって真紀先輩に言ってたんですけど、毎回みんな用事があるから断られたって言われてたんです!」

私だけでなく、同期の誰一人真紀からそんな連絡をもらったことが無い。

そもそも漫研のOB会があったことも聞かされていなかったことを言うと、後輩一同が声をあげて驚いた。

聞くところによると、私から参加すると返事があり、その時にはおしゃれなレストランをTちゃんが予約したらしい。

すると真紀から連絡が来て、「そこってかづが嫌やって言うてた。別の所にせぇへんかったら行かへんって言ってた。カラオケがええって言うてた。」と言ったらしい。

もちろん私はそんな事を言った覚えもないし、そもそも誘われていない。

それからは毎回カラオケ店になったらしく、それでも場所によって「『遠い!』って、かづが怒ってた。」と真紀が言い、後輩たちはなぜか「かづ先輩が怒ってるぅぅ!」となって別のカラオケ店に変更したが、結局私は来なかったと。

何度も言うが、私は聞いてない。

そこで一つ疑問が。

「ん?? なぜ私がそこが嫌だの怒ってるだのでビビられてんの? 私、怖いの??」

Tちゃんをはじめ、私と1~2年間部活を一緒に過ごしてきた子達に聞いた。

「いやいや、どぞどぞ遠慮なく、本当の事言うてちょうだい。私怖かった??」

するとTちゃんが他の後輩たちの顔を見ながら「かづ先輩って怖かったよねぇ~~」と言うと、驚くことにうんうんとうなずいて「怖かった~!」と言うではないか。

「えー! 私なにしたー? なに言うたー?」

同期たちはと言うと、「うんうん! そりゃかづ怖いもん!」と笑い転げてる。

Tちゃんたち後輩は当時の事を思い出しながら話してくれた。

「真紀先輩に私たちで相談に行った事があるんですが、そのたびに『それはかづには言えんわ...』とか、『そんなんかづが聞いたらあんたらタダで済まへんで!』とか言われてたから、私たちみんなずっとかづ先輩が怖かったんです!」

ええー!

「わ、私愛想良かったやろ? 優しぃにしてたやろ?」

同期たちは「その優しさの裏の顔が怖かったんちゃうん」と、更に笑い転げてる。

「そ、そうです! そうです! 普段は優しいかづ先輩を怒らせたら最後なんやなと...」

真紀は卒業後も事あるごとに部活に顔を出していたらしく、それでTちゃんは真紀だけ連絡先を知っていたそうだ。

私を怖がっていたものの、Tちゃんたち後輩が一度くらいは先輩たちに会いたいよねとなったが、真紀の受け答えからだんだんおかしい気がしてきたので、今回直接連絡してきたらしい。

Tちゃんが何を思ったか、その場で真紀に電話をしてみると言って携帯を取り出した。

「あ、着信拒否されてます!」

みんなは「なんでこんな事したんやろ?」と首をかしげていたが、なんとなく私にはわかった。

おそらく真紀は自分が一番でいられる場所が欲しかったんだろう。

もちろん私が真紀に電話をしても繋がらなくなっていた。

真紀が違う選択をしてくれていればと、しばらくの間心に重く残っていた。

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終わり、夫と2ニャンと暮らしている結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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