夫に門限を設けられていた私。離婚して「自由」を手に入れた最近の楽しみは/chii

夫が亡くなり、一年たちました。

子どもたちも独立し、完全に自立。

もう私は誰からも必要とされていないといじけたこともありました。

自分のために生きていいんだとわかっていても、もともと共依存体質の私、どうすすめばいいかわからなかったのです。

【前回】別居中に孤独死したDV夫。法要もない一周忌にせめてお墓に行ってみると、そこには...

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誰かのためにつくすのが生きがいだった私も、ようやく楽しみをみつけました。

昨年から始めた一人旅です。

もともと旅行は好きだったけれど、今年は心の底から一人旅を楽しめるようになりました。

夫と同居中はかごの中の鳥で、日帰りの旅さえできなかったのです。

大人なのに門限があって、門限をやぶると家に入れてもらえないなんてこともありました。

それが今は時間を気にせずに外出できるのです。

この自由をもっと楽しもうと思うようになりました。

昨年行ったのは京都。

京都へ行くのも新幹線に乗るのも約40年ぶり。

京都の町を歩くのも楽しみだったけれど、一番の楽しみは新幹線に乗ること。

新幹線ってこんなに早かったっけ?と驚いたり、車窓から見える風景を楽しみました。

今年は大きな旅を2つしました。

5月には念願の北海道へ。

飛行機に乗ったのは35年ぶり?

夫と新婚旅行にハワイに行ったのが最後です。

羽田空港では、飛行機の乗り方がわからなくて、ウロウロ。

搭乗方法が紙からwebに変わっていて、まるで浦島太郎でした。

久しぶりに乗った飛行機では、両隣のおひとり様シニア女性と少しお話をしました。

一人の方は、北海道へは年に何回も行っていて、その目的は動物園にいる白熊に会いにいくことだそう。

全国の白熊に会いに行っているといいます。

こんな楽しみ方もあるんだなと感じました。

北海道で一番楽しみにしていたのは、大通公園です。

10代の頃に北海道へ旅行した時の思い出がたくさんありました。

一泊二日で観光らしい観光はあまりできなかったけれど、「北海道へ行けた」「飛行機に乗れた」という事実だけで、私は大満足でした。

秋には、今度は東北新幹線に乗って、岩手県へ。

東北新幹線に乗るのは初めてで、目的地の一関へは2時間ほどでしたが、あっという間についた感覚でした。

一関では、世界遺産である平泉の中尊寺と、毛越寺へ行きました。

歴史がそんなにわからない私でも、中尊寺にある、金色に輝く金色堂には感動しました。

中尊寺も毛越寺も境内はとても広いのだけど、マイナスイオンを浴びながらのウォーキングはとても爽快でした。

3回の一人旅で感じたのは、一人旅をしている人って意外と多いということ。

これも時代を感じました。

すっかり一人旅に魅了された私。

来年はどこに行こう?と妄想するだけで、ワクワクしています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、10年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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