別居中の夫が、元わが家で孤独死してから、一年たちました。
昨年の今ごろは、家の後片付け、名義書き換え、公的手続き、遺産相続の手続きなど目の回る忙しさだったことを思い出します。
元わが家も売却し、すべて終了したと思っていましたが、まだ確定申告が残っています。
自分では難しそうなので、税理士にお願いすることにしました。
【前回】「夫と同じお墓には入りたくない」私が永代供養の合葬墓を検討するようになった訳

推定命日は、10月20日。
普通だったら、親戚を招いて一周忌をすると思います。
わが家の場合は、何もしませんでした。
モラハラDVの被害にあい、別居して10年。
最初は、夫の遺骨引き取りを拒否しようと思っていました。
自宅のワンルームに、夫の遺骨を置くのは絶対嫌だったからです。
担当の刑事さんも、引き取りは拒否できる、行政に任せることも可能だと言ってくださったのですが、結局、行政に任せることはせず、直葬の手配はすべて自分の手でし、遺骨は市役所に保管してもうらうことに決めました。
その遺骨も、今年3月に引き取り、義両親が眠るお墓に納骨しました。
これが、私ができる精一杯のことだったのです。
一周忌、何もしないのも可哀想という気持ちもあり、息子を誘ってお墓参りだけは行ってきました。
11月初旬、ひっそりとした市営墓地で手を合わせると、気持ちが落ち着きました。
お墓に行くと、どなたかがお参りに来た形跡がありました。
枯れた花と、お線香の燃えカスが残っていたのです。
私と息子が最後に行ったのは、8月のお盆だったので、たぶん他の方が秋のお彼岸に訪れたのだと思います。
義兄か、義妹か、どちらかわからないけれど、夫の死を知ることになってお墓参りに来たのかもしれません。
親戚とも縁を切っていた夫。
私自身も義兄と義妹の連絡先を知らないので、連絡はしてません。
義兄にとっても義妹にとっても、両親が眠るお墓なんで、お墓参りにくるのは当然のこと。
いずれは、墓じまいをして合同墓に納骨するつもりでいましたが、とうぶん無理そうです。
義兄、義妹が元気なうちは、私の判断では勝手に墓じまいできないからです。
お墓参りの帰りには、家族の思い出の場所、城ヶ島海岸へ。
子どもたちが小さい頃、夫がよく連れて行ってくれたのです。
焼きトウモロコシや焼きイカ食べて、小さなカニをとって磯遊びをしました。
夫のモラハラやDVが始まっていない、幸せな時代です。
なんと、息子はまったく覚えていなかったのですが。
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