妙に羽振りがよくなった専門学校生の娘。問い詰めると「衝撃の告白」が.../chii

モラハラDV夫との結婚生活、そして夫から逃げるまでを綴ってきましたが、夫の元から逃げて、はい、終了ではなく、その後現在に至るまでは乗り越えなければならない壁がたくさんありました。

しばらく私と息子の母子家庭暮らしのことを書いてきましたが、今日は娘のことを書きたいと思います。

【前回】DV夫から逃げて息子と2人暮らし。公立高校へ進学したけど予想外の出費に苦労は絶えず.../chii

【最初から読む】モラハラ結婚生活から熟年別居に至るまで。新婚旅行先のハワイで夫は豹変した/chii

妙に羽振りがよくなった専門学校生の娘。問い詰めると「衝撃の告白」が.../chii pixta_60340406_S.jpg

「18歳になったら出ていけ」とDV父親に言われ続けていた娘は、高校の卒業式の前日に夜逃げのような引っ越しをしました。

もちろん父親には内緒です。

最初に借りたのは、自宅から徒歩15分のワンルームマンションでした。

そこから東京の美容専門学校に通っていましたが、東京へは2時間近くかかるということもあり、そこは半年くらいで出ることになりました。

次に借りたのが学校まで1時間のワンルームマンションで、家賃はぐんと跳ね上がりました。

娘は学費と共に生活費も必要なので、奨学金を多めに借りていたのですが、もちろんそれだけでは足りずにアルバイトを掛け持ちしていました。

ある日、娘は私と息子を、ご飯に誘ってくれて、3人で焼肉を食べに行きました。

娘はブランドものの財布を持っていたし、どうも羽振りが良い。

生活はキツキツのはずなのに、なぜだろうと疑問に思っていたのですが、娘の新しく引っ越したワンルームマンションに行った時、これはおかしいと確信しました。

新しい家電が整えられていたのと、新発売されたばかりのゲーム機までありました。

「お金大変なんじゃないの?」と聞いてみたところ、娘は夜の仕事をしていると白状しました。

夜の仕事?

衝撃的でした。

ついに水商売を始めてしまったのかと。

仕事内容までは教えてくれなかったけれど、1日1万円になると話していました。

資格をとって美容師になるという夢はまだ持っていたけれど、生活がどんどん派手になっていくのが見ていてわかりました。

娘は今まで、がまんがまんの連続で貧乏生活に耐えられなくなっていたのだと思います。

仕送りをしてくれない、金銭的援助も頼めない、そんな親でしたから、自分でなんとかしようともがいていたようです。

心配でした。

このまま生活が乱れて、夢まであきらめてしまうのではないかと。

娘はその頃、過食症にも悩んでいました。

甘いもの、脂っぽいものを大量に食べては、吐くを繰り返しているようでした。

「お母さん、今日もこんなに食べちゃったよ~」と大量のお菓子の写真が送られてきました。

お母さん、助けてと口には出さなかったけれど、本当は私に助けを求めていたのだと思います。

仕事が休みの日には、泊まりにいくようにしましたが、もちろん私の前では過食はしません。

娘は寂しいのだとわかりました。

自立して1人でなんでも頑張っていたように見えたけれど、本当はずっと寂しかったのだと思います。

私が泊まりに行くと、娘は嬉しそうにご飯を作ってくれて、シングルベッドで2人でくっついて寝てました。

お母さんが帰るとたまらなく寂しくなるとよく言っていました。

私は娘は自立も早く、しっかりしているから大丈夫だと勝手に思っていたのですが、そうではなかったようです。

本当は寂しくて金銭的にも大変な状況だったということが知ることになりました。

その後、娘には彼ができて、どうしようもない寂しさからは解放されたようです。

彼へのうしろめたさから、水商売からは足を洗い、過食症も良くなっていったのです。

当時の彼は、美容学校の同級生だったのですが、娘を立ち直らせてくれて本当に感謝しています。

2人は結婚を前提に、一緒に住むことになりました。

家賃、生活費が半分になり、金銭的に楽になったし、1人ぼっちではないので過食もなくなり、一安心していました。

2人で美容師になって、将来はお店を持つ、そんな夢を叶えてほしいと思っていたのですが、その後、娘は美容師になる夢をあきらめることになります。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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